「QST未来戦略2016」の公表にあたって

「QST未来戦略2016-量子科学技術による調和ある多様性の創造-」は、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(量研/QST)の目指すべき将来ビジョンとそれに至る戦略を掲げたものです。
 本年4月1日にQSTの初代理事長に就任し、私が真っ先に考えたことは中長期的視野に立って新生QSTが今後進むべき道筋です。QSTの理念と志、そしてそれらを実現するための戦略はどうすべきかということです。もちろんQSTには国立研究開発法人としての使命があります。第1期中長期目標・計画に沿って研究開発を進めるとともに指定公共機関等としての役割を果たしつつ、20年後や30年後を見据えて中長期的な視野に立った上でQSTが目指すべき方向性とそのための戦略を「QST未来戦略2016」としてまとめました。
 国立研究開発法人の使命は、科学技術の推進により我が国の発展に寄与することはもちろんのこと、最終的に人類社会全体の発展に貢献することです。QSTは量子科学技術による「調和ある多様性の創造」により、平和で心豊かな人類社会の発展への貢献を理念とし、「世界トップクラスの量子科学技術研究開発プラットフォーム」の構築を志します。
 「QST未来戦略2016」は3人の理事と私が分担して原案を作成致しましたが、QSTが発展するためには構成員全員が理念や志を共有し、それに向かって構成員一人一人が明確な意識を持って各々に与えられた職務に全力を挙げて取り組む必要があります。この考えに沿って本年8月10日より31日までの間QST全構成員に対して、「QST未来戦略2016」の原案を提示し意見を求めました。寄せられた様々な建設的な意見を総合的に判断し、可及的に「QST未来戦略2016」に反映させたつもりです。
「QST未来戦略2016」はQSTが20年、あるいは30年先においても輝き続けるために今私たちは何をなすべきか、そして後世の人たちのために何を残すべきかを真剣に考え、議論し、策定した「未来のための戦略シナリオ」です。この未来戦略の趣旨に沿って、QSTが世界のQSTとして輝ける存在になるために、そして我が国の発展や人類社会に対する最大限の貢献が実現出来るように、構成員一人一人の英知と力を発揮して、組織の全力を挙げて一つ一つの施策を実行に移しQSTの基盤を確固たるものにしていく決意です。今後は、QST内外に積極的に情報発信をしていきますので、www.qst.go.jpにご注目ください。
皆様方におかれましては、引き続きご指導、ご支援、ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
  2016年10月1日
国立研究開発法人
量子科学技術研究開発機構
理事長
平野俊夫
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