次世代量子センサーグループ（五十嵐グループリーダー）が発表し、研究論文として公刊された２つの研究成果が、それぞれジャーナルカバーにも採択されました。
ACS Measurement Science Au Volume1, Issue1
2021年8月１８日発行
アメリカ化学会が今年８月に創刊した学術雑誌。
創刊号の表紙を飾りました。
論文タイトル
Machine-Learning Optimization of Multiple Measurement Parameters Nonlinearly Affecting the Signal Quality
著者
Takahiro Fujisaku†, Frederick Tze Kit So†, Ryuji Igarashi†,*, and Masahiro Shirakawa*（†は共同第一著者、*は責任著者）
成果の概要
ナノ量子センサで高感度計測を行うためには、レーザーやマイクロ波を最適な強度に調節する必要があります。しかし、感度とレーザーやマイクロ波の強度は関係が複雑であるため、自動化することが難しく、計測者の感覚を頼りに最適化が行われるのが普通でした。本成果では、機械学習によってレーザーとマイクロ波の最適な強度を見つけることが可能であることを示しました。これにより近い将来、ナノ量子センサを使った高感度の生命計測が誰でも簡単に行えるようになると考えています。
論文URL：https://doi.org/10.1021/acsmeasuresciau.1c00009
ACS Nano Volume 15, Issue 8
2021年８月24日発行
アメリカ化学会発行の学術雑誌。
Supplementary Journal Coverに採用されました。
論文タイトル
All-optical Wide-field Selective Imaging of Fluorescent Nanodiamonds in Cells, in Vivo and ex Vivo
発表者
Tamami Yanagi, Kiichi Kaminaga, Michiyo Suzuki, Hiroshi Abe, Hiroki Yamamoto, Takeshi Ohshima, Akihiro Kuwahata, Masaki Sekino, Tatsuhiko Imaoka, Shizuko Kakinuma, Takuma Sugi, Wataru Kada, Osamu Hanaizumi* and Ryuji Igarashi* （*は責任著者）
成果の概要
８月３日発表のプレスリリース、３分で読める研究成果をご覧ください。
論文URL：https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsnano.0c07740