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第2回 MRIアライアンス国際シンポジウムを開催しました

掲載日:2018年12月26日更新
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平成30年1月19日(金曜日)に量研 放医研の重粒子治療推進棟大会議室にて、第2回 MRIアライアンス国際シンポジウムを開催し、企業・アカデミア、そして研究分野の垣根を越えて、94名の方にご参加いただきました。

第1部では「量子ドットと酸化鉄微粒子」というテーマの下、Moungi G. Bawendi博士(マサチューセッツ工科大学)の基調講演を皮切りに、宮島大悟博士(理化学研究所)、Biliana Nikolova博士(ブルガリア科学アカデミー)による招待講演がそれぞれ行われました。
第2部では「センサーと生体機能」というテーマの下、Alan P.Jasanoff博士(マサチューセッツ工科大学)による基調講演、西山伸宏博士(東京工業大学)による招待講演が行われました。
各部の後半ではパネルディスカッションも実施され、Moungi G. Bawendi博士、Alan P.Jasanoff博士らを中心に、MRI造影剤やMRIのためのナノセンサーに関する最新の成果、量子ドットの生体応用に関する最先端技術、今後の課題などについて活発な討論が行われました。また、第2部のパネラーとして、最近、第22回慶應医学賞も受賞された量研の小川誠二名誉フェローが参加され、ディスカッションを盛り上げました。

第3部では「新規MRI造影剤を医療へ、日本に何が必要か?」と銘打ち、まず医療現場を支え、国内で最も活躍されている2名の放射線科教授にご講演を頂き、包括的にMRIの開発要素と問題点、将来展望をお示し頂きました。その後、研究者、医師、ファンディング・エージェンシーや研究機関の職員によるディスカッションが行われました。MRI造影剤に関する話題だけにとどまらず、日本国内における産学官連携の課題や障害について率直に広く意見を交換し、研究成果の社会実装に向けてはより柔軟な産学官での交流、連携が望まれるとの意見が挙がりました。

これまで、国内では一堂に会したことがない異分野の研究者・医師が集まり、世界最先端の研究成果と、その実用化について議論できた、貴重なシンポジウムとなりました。また、各部いずれにおいても会場からご意見、ご質問をいただき、終了時間を大きく超過するほどの議論が和やかな雰囲気の中で交わされました。
放医研では、アライアンス事業を利用し、より一層日本の産学官連携が推進されるよう、努めて参ります。多くの皆様のご参加、誠にありがとうございました。

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ディスカッション中のBawendi博士(右)とBakalova博士(左)の画像
ディスカッション中のBawendi博士(右)とBakalova博士(左)

Alan P. Jasanoff博士による基調講演
Jasanoff博士による基調講演

シンポジウム後の集合写真の画像
シンポジウム後の集合写真