燃料電池システムのコスト低減を可能とする
芳香族炭化水素電解質膜の開発

プロトン(H+)の動きを保つために添加される水の量が少ない条件下(低加湿下)でも、高い導電性を保つプロトン伝導高分子電解質膜を開発します。燃料電池システムからの水分量調節器の省略により、コスト低減が可能となります。

シーズの特徴(成果含む)

高崎研のCo60線源や電子加速器を用いたグラフト重合により、イオンを通す膜(電解質膜)を作製し、SPring-8やJ-PARC等を活用した膜の詳細な構造・機能解析を経て、耐久性の高い構造を最適化します。

燃料電池システムのコスト低減を可能とする芳香族炭化水素電解質膜の開発

○世界に先駆けて、芳香族炭化水素高分子(PEEK)膜への放射線グラフト重合に成功し、プロトン伝導高分子電解質膜を開発
○作製したPEEK 電解質膜で、世界最高性能の出力密度を達成

アウトカム

燃料電池自動車
定置型燃料電池

 

知財等関連情報

1) 特許第5545609号
2) 特許第5004178号
3) 英国特許GB2454140
4) 米国特許US9382367 等

アウトカムに至る段階

応用段階、製品化段階

連携希望企業

燃料電池メーカー、フィルムメーカー

担当者

量子ビーム科学部門
高崎研:P「高分子機能材料研究」
廣木 章博