タウ蛋白質を可視化するPETイメージング薬剤を活用して、タウ蛋白の蓄積を特徴とする各種認知症の病態解明、診断法・治療法および創薬支援技術を開発する。
シーズの特徴(成果含む)
- 脳内タウ病変に特異的に結合する化合物PBB3(薬剤の標識体:[11C]PBB3)を見出し、アルツハイマー病の脳内のタウ蓄積を明瞭に画像化することに成功。
- アルツハイマー病に限らず、非アルツハイマー型認知症のタウ病変にも結合することが判明し、認知症診断に広く応用できることが明らかに。
- 治療薬を臨床試験で評価する際にも、モデルマウスとヒトで同じPET薬剤が利用できることから、治療薬開発の基礎と臨床を切れ目なくつなぐことが可能に。

○ 特許をAPRINOIA Therapeutics Inc.社にライセンス。
○ より高性能(高感度、特異度)で汎用性の高い[18F]PM-PBB3を開発。国際共同臨床試験&臨床研究を開始、今後拡大予定。
アウトカム
認知症の
・病態解明
・診断法、治療法の開発
・治療薬の開発
知財等関連情報
1. 特許:JP5422782B, EP2767532B1, AU2012397435, I627166
CN104736524B, HK1208672
2. Maruyama et al. Neuron (2013)
アウトカムに至る段階
実用化
連携希望企業
診断薬、治療薬、医療機器、各企業
担当者
量子医学・医療部門
放射線医学総合研究所
脳機能イメージング研究部
堀口 隆司