波長の異なるレーザー光を同時測定できる
CO2レーザーモニターの開発

回折格子を用いて、CO2レーザーなど線スペクトルを持つレーザーのビーム強度分布・光軸測定を、複数波長について同時測定できるレーザーモニターを開発しました。

シーズの特徴(成果含む)

○複数のレーザーを同時入射しても、波長毎のビーム強度分布を同時に測定できます。
○一般的な可視光用光学機器を使用するため、中赤外用カメラと比べて、コストパフォーマンスが非常に高い測定装置です。
○ビーム径の大きなレーザーについても、縮小することなく直接測定ができます。

測定原理

波長の異なるレーザー光を同時測定できるCO2レーザーモニターの開発

  • 回折格子により分光されたレーザーが蛍光体に入射すると、温度上昇により蛍光が減少し、波長ごとのネガイメージが得られます。
  • CCDカメラによりネガイメージを解析することで強度分布が得られます。

測定例

波長の異なるレーザー光を同時測定できるCO2レーザーモニターの開発

  • 同軸化した2つのレーザーの強度分布を同時に測定できます。
  • レーザーの発振波長の変動を測定することもできます。

本CO2レーザーモニターは2016年にサンインスツルメンツ社により商品化されました。

☆ビーム強度分布の測定だけでなく、光軸の測定もできますので、CO2レーザーの光軸調整の自動制御に応用することもできます。

アウトカム

○レーザー強度分布測定装置
○レーザー光軸安定化装置
○ビーム品質(M2値)測定装置など、各種測定装置

知財等関連情報

1) 特許第6153123号
2) J. Instrum., 11, C02082 (2016)

アウトカムに至る段階

実用化段階

連携希望企業

レーザー、光学機器、光計測関連企業

担当者

核融合エネルギー部門
那珂核融合研究所先進プラズマ研究部
先進プラズマ実験グループ
笹尾 一