医学利用可能な放射性核種の製造技術

サイクロトロンから得られるビームを効果的にターゲット物質へ照射できる“垂直照射装置”を開発。照射が難しい物質(固体粉末・顆粒・低融点物質など)を固形化することなく照射可能にすると共に、その場で分離を行えるシステムとした結果、作業時の被ばく・汚染リスク及び自動化コストが著しく低減しました。

シーズの特徴(成果含む)

医学利用可能な放射性核種の製造技術

垂直照射装置の特徴

◇ 難照射物質の容易な照射
◇ 分離精製機構の実装
◇ 照射時の発熱を利用したターゲット物質の意図的融解
◇ 照射空間を密閉構造とし汚染・被ばくのリスクを低減
◇ 核医学研究に欠かせない希少核種・イメージング・治療核種の製造に最適

医学的に利用される主な核種と製造可能核種(2019/ 5現在)

医学利用可能な放射性核種の製造技術

医学利用可能な放射性核種の製造技術

○ 約90種類の同位体のうち35種類を遠隔製造可能
 (黄色枠内)
○ その半数を垂直照射法で製造可能
 (青●印
○ 現在も製造可能核種を拡大中
○ 製造核種の所外頒布も可能(要相談)

アウトカム

高純度・希少RIの実製造(供給・頒布)
照射・製造技術の提供

 

知財等関連情報

特許5158981(平成24/12/21)
特許5246881(平成25/ 4/19)
特許5263853(平成25/ 5/10)
特許6450211(平成30/12/14)等

アウトカムに至る段階

基礎―実用化段階

連携希望企業

加速器企業・製薬企業

担当者

量子医学・医療部門
放射線医学総合研究所先進核医学基盤研究部
放射性核種製造チーム
永津 弘太郎