国際熱核融合実験炉 ITERで生成される超高温プラズマの電子温度・密度を計測するために高パルスエネルギー・高繰り返し固体レーザー装置を開発しました。
シーズの特徴(成果含む)
- 新開発の高利得フラッシュランプ励起ロッド増幅器により100 Hzの繰り返しで1発あたり数ジュールの高いレーザーエネルギーを得ることができます。
- レーザー増幅器はフラッシュランプの交換の際、光軸が変わらない構造になっており、保守が容易です。

○ ITERのプラズマ計測、量研等で開発が進められているレーザーを用いたトンネル内部の欠陥を高速で検査する装置のレーザー部分に当レーザー増幅器が用いられています。
○ レーザー応用計測用光源、レーザー加速粒子線がん治療器用励起光源など高パルスエネルギー・高繰り返しレーザーが必要とされる幅広い分野での応用が期待されます。
アウトカム
高出力レーザー開発
知財等関連情報
1) 日本国特許第5858470号「固体レーザー装置」
2) Rev. Sci. Instrum. 83, 10E344 (2012).
3) Rev. Sci. Instrum. 77, 10E508 (2006).
アウトカムに至る段階
基礎
連携希望企業
レーザー装置及びレーザー応用機器製造企業
担当者
核融合エネルギー部門
那珂核融合研究所ITERプロジェクト部
計測開発グループ
波多江 仰紀