イオンビームの飛跡を利用した
ナノワイヤーの形成

イオンビームの個々の粒子が、その飛跡に沿って高分子材料中で引き起こす化学反応を利用して、長さや太さをnmレベルで自由に制御した高分子ナノワイヤーを形成する。

シーズの特徴(成果含む)

  • 放射線で橋かけする様々な高分子材料からナノワイヤーを作製できます。
    ポリスチレン、ポリカルボシラン、ポリビニルアルコール、アルブミン、ポリアニリン、チオフェン、可溶性フラーレン(PCBM)、etc
  • 長さ・太さ・本数を独立して任意に制御できます。
  • 異なる種類の高分子材料を積層した薄膜を用いると、積層した順に高分子材料をつなぎあわせたナノワイヤーを作ることができます。
イオンビームの飛跡を利用したナノワイヤーの形成

○タンパク質ナノワイヤの形成に成功。酵素を固定したタンパク質ナノワイヤーによる疾病診断用素子の応用へ
○フラーレンナノワイヤーの形成に成功。有機色素増感太陽電池を高効率化

アウトカム

医療・疾病診断、ドラッグキャリア、触媒材料、有機色素増感太陽電池、等

知財等関連情報

1) 特許第4701369号
2) 特許第4999081号
3) 特許第5419001号
4) Nature Communications 4718(2014)
5) Nature Scientific Reports, 2, 600 1-600 6 (2012)

アウトカムに至る段階

試作検討段階
高分子の薄膜があれば試作可能

連携希望企業

化学素材メーカー・医療機器メーカー

担当者

量子ビーム科学部門
高崎量子応用研究所
八巻 徹也