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量研について

第5回記者懇談会

掲載日:2018年12月26日更新
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12月18日(月曜日)量研東京事務所にて、第5回記者懇談会を開催しました。今回は、「放医研における放射線影響研究の概要と最近の成果」と題して、以下の4テーマについて研究内容を紹介し、ポスター説明や実演を行いました。
ヒトの放射線影響の評価では原爆被爆者等の疫学データが活用されています。ただし疫学データは、被ばく線量の情報の不確かさや年齢分布の不均一に加えて、喫煙、食習慣など生活習慣に起因する発がんリスクや遺伝的修飾に起因する発がんリスク等にも影響されているため、リスク評価に不確かさが出てしまいます。そのため、量研放医研部門では動物実験による発がん解析を行い、被ばく時年齢、線量、放射線の種類、飼育環境などをコントロールしたうえで、放射線のみの影響を明らかにしています。
そこで今回は、子どもの被ばくによる発がんのリスクやメカニズムに関して、動物実験で明らかになったことを、近年の成果をまとめてご紹介しました。さらに、現在構築中の、動物実験の資料や標本の画像を、インターネットを介して利用できるアーカイブシステム(J-SHARE)の実演も行いました。
-95℃で冷凍された状態で国際宇宙ステーション(ISS)に1年間保管した受精卵(二細胞期胚)からのマウス誕生についても報告しました。同じ温度で地上に保管した受精卵から誕生するマウスとの比較により、宇宙空間での被ばく等の影響について検証・解析する研究です。今後詳しいデータを紹介していきます。
10社15名の記者の皆様にご参加いただき、実験の詳細や結果の解釈に関する質問の他に、リスクの説明の仕方についてご意見が寄せられるなど、活発に意見交換を行う貴重な機会となりました。

プログラム

放医研における放射線影響研究の概要と最近の成果

日時:2017年12月18日(月曜日)
会場:量研 東京事務所

「動物実験による放射線影響研究の概要と意義、発表概略」

 量研 放射線医学研究開発部門 放射線影響研究部
 部長 柿沼 志津子

「被ばくした時期により発がん影響が異なるメカニズムについて」

 同部 部長 柿沼 志津子

動物実験による放射線影響研究について紹介する柿沼部長の画像
動物実験による放射線影響研究について紹介する柿沼部長

「幼児期から思春期の被ばくによる発がん影響に関する最近の成果 ~乳がんと肺がんについて~」

同部 幹細胞発がん研究チーム
チームリーダー 今岡 達彦

記者の質問に答える今岡チームリーダーの画像
記者の質問に答える今岡チームリーダー

「国際宇宙ステーション(ISS)で1年間保管した受精卵からのマウス誕生について」

 同部 部長 柿沼 志津子

「ポスターによる研究紹介とアーカイブの実演」

同部 部長 柿沼 志津子
幹細胞発がん研究チーム チームリーダー 今岡 達彦
低線量発がん病理研究チーム 主幹研究員 森岡 孝満

アーカイブシステム(J-SHARE)の実演の画像
アーカイブシステム(J-SHARE)の実演

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