QST千葉地区から徒歩で5分ほどのところに、学校法人千葉敬愛学園 敬愛学園高等学校があります。QST千葉地区は高校の通学路に面しており、朝の通勤時には生徒さんたちと同じ道を歩きながら出勤する職員も多くいます。千葉地区の職員にとっては馴染みのある高校です。QSTは敬愛学園高校が実施する「Inage Image(イナゲ イメージ)」に協力機関として参加し、その活動の中で生徒さんが制作した動画を、QSTチャンネルに公開しました。
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Inage Imageとは?
敬愛学園高校さんの「Inage Image~身近な人をHappyに~」とは、1年生の総合的な探求の時間で実施されるキャリア教育のことです。協力企業(イナイメサポーター)が課題(ミッション)を出し、生徒さんたちがその課題研究に取り組み「身近な人をHappyにする」というものです。QSTはイナイメサポーターとして協力しています。
ミッションは「研究者の紹介動画をつくること」に決定!
どんなミッションにしようか?QSTは考えました。
「QST千葉地区の前を歩きながら「ここは何をしているんだろう?」と思いながら登校する生徒さんが沢山いるかも」
「じゃあ、QSTの研究者を紹介する動画を作ることでQSTのPRをしてもらい、私たち職員をHappyにしてもらおう!」
そこで、QSTの研究者はどんな人なのか、どんなことをしているのか、同級生や身近な人に5分で伝えるインタビュー動画の制作をミッションに決めました。
動画制作の舞台裏
今回、このミッションに挑戦してくれたのは、敬愛学園高校一年総合学習 制作チームQST2班の5人の皆さんです。
次世代量子センサーグループの柳瑶美博士研究員が動画制作に協力しました。
動画制作といっても、企画、取材、インタビュー、撮影、動画編集などなど、そう簡単にできるものではありません。しかも、生徒さんたちは動画制作初挑戦。「同級生に何を伝えたいか?どんな内容にしたら伝えることができるか?」動画制作はここからスタートしました。
「柳さんがどんな研究をしているか、まずは知るところから」と、生徒さんたちはダイヤモンド量子センサ研究について、研究の具体的な内容やその成果が社会でどのように役立つか、柳博士研究員の話に熱心に耳を傾けていました。この話をもとに、動画の構成内容やインタビューの質問内容を考えていきました。
柳博士研究員は動画でも使えるようにとオリジナルのスライドを準備し、生徒さんの様子を伺いながら丁寧に説明をしていました。撮影の際は「棒読みにならないように」と、台本もカンペもなしでインタビュー撮影に臨みました。
ミッションを見事にクリアした作品が完成!
生徒さんたちにとって、慣れない動画ソフトを使っての編集作業は本当に大変だったと思います。期限までに間に合うだろうか、困っているのではないか…心配でハラハラしていましたが杞憂に終わりました。完成した作品は、初めて作ったとは思えないとても立派なものでした。生徒さんたちは見事にミッションをクリア!私たちをHappyにしてくれました。
そして、この作品が学校内のコンテストで校長賞を受賞したそうです。おめでとうございます!心から、拍手を贈りたいと思います。
高校生らしい視点とアイデアで、親しみやすい研究者紹介動画に仕上がっています。理系はちょっと…という方にもおすすめです。生徒さんたちの力作をぜひ、ご視聴ください!
柳博士研究員から高校生の皆さんへ
高校生当時、実は化学研究以外にプロダクトデザイン等にも興味がありました。化学研究を本命に決めたのはセンター試験(共通テスト)後でした。選択肢の一つとしてでも、もっと気軽に研究者に興味を持ってもらえたら嬉しいです。
最後に、QST2班の皆さん本当にお疲れ様でした。また、ありがとうございました。動画制作を通して、QSTの研究活動に少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。敬愛学園高校の先生方にも大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。
※本ページでは、2021年度に行われた活動についてご紹介しています。学年、研究グループの名称は活動当時のものです。