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那珂核融合研究所

那珂核融合研究所長ご挨拶

掲載日:2018年12月26日更新
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ご挨拶

栗原研一所長
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 核融合エネルギー研究開発部門
那珂核融合研究所長
栗原 研一

 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(量研)は、量子科学技術の水準を向上させるため、放射線医学総合研究所と日本原子力研究開発機構の核融合及び量子ビームの両研究開発部門とが統合されて平成28年4月1日に設立されました。
那珂核融合研究所は、量研の核融合エネルギー研究開発部門に属し核融合反応によるエネルギーから電力を生み出す装置の研究開発を行っています。

茨城県那珂市の地で、那珂核融合研究所の整備が始まったのは古く、昭和54年です。我が国のプロジェクトとして臨界プラズマ試験装置JT-60が建設され、昭和60年(1985年)4月の実験開始に合わせて研究所が発足し、今年度で33年目となりました。
核融合反応は、太陽などの恒星の中で起こっている反応です。核融合エネルギーは、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を排出しない、容易に反応を止められるので安全性に優れている、燃料が枯渇することのない重水素である等の特長を備えており、未来を切り拓くエネルギー源といえます。

現在、50万キロワットの核融合エネルギーの発生を世界で初めて実証するため、日本、欧州、アメリカ、ロシア、韓国、中国、インドが共同で「国際熱核融合実験炉ITER(発音は「イーター」)」を建設する国際プロジェクト「ITER計画」がフランスにおいて進行中です。量研那珂核融合研究所は、我が国の国内機関として主要機器の調達を担当しています。具体的には、ITERの心臓部を構成する超伝導コイル等の最先端機器の製作を、我が国の産業界の持つ技術力を統合する体制で進めています。また、ITER計画の実施主体である国際機関「ITER機構」への人的貢献も行っています。

ITER計画を支援するとともに、ITER計画の次段階として核融合による発電を初めて実証する「核融合原型炉」の早期実現に貢献する日欧協力活動「核融合エネルギー研究分野における幅広いアプローチ(BA)活動」を、我が国の実施機関として推進しています。当研究所では、ITERに次ぐ大きさの装置であるサテライト・トカマクJT-60SAの建設を進めています。JT-60SAは、JT-60を超伝導化する大規模改造です。早期に実験を開始出来るように、安全に最大限の注意を払いながら、欧州の実施機関や日欧産業界と協力して、慎重に作業を進めています。

さらに当研究所は、ITER計画やBA活動を支え、「核融合原型炉」への道を拓く技術基盤を構築するため、炉心プラズマ研究や核融合理工学研究も推進しています。

那珂核融合研究所は、将来に向かって引き続き核融合エネルギーの国際的総合研究開発拠点としての役割を果たしていきたいと考えています。
今後とも、皆様のご理解とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

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