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量子医学・医療部門

共同研究の推進

掲載日:2018年12月26日更新
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画像:共同研究の推進プロセス概要

共同研究成果の特許化・製品化事例

放医研では、企業・大学・研究機関等と互いに技術知識を交換し、研究を分担する共同研究を推進しています。
ここでは、製品というかたちで社会に還元されている共同研究成果をご紹介します。

ナノ粒子型MRI用造影剤
共同研究→特許ライセンス

ナノ粒子型MRI用造影剤 放医研・分子イメージング研究センターでは、生体内の組織・細胞・分子機能を検出して画像化する様々なプローブ(センサー・造影剤)を、全国の大学・研究所や企業と共同で開発しています。
 大阪府立大学と放医研の共同研究成果であるデンドロン脂質をリポソームに組み込む要素技術を発展させ、造影効果が非常に優れたナノ粒子型MRI血管造影剤・試薬を実用化させました。
 従来の造影剤は1錯体という小さな分子でできていて、一つの造影剤が一つの錯体(粒子)に包まれています。
 この新しい技術では、多数の造影剤を結合可能な化合物(デンドロン脂質)を、ナノメートル・サイズの粒子(ナノ粒子)であるリポソーム表面に多数組み込むことにより、リポソームの表面に非常に多くの造影剤を付着させることができました。
 粒子1つあたりの造影剤の数が多いので、従来と比較して非常に高い感度でMRIでの観察が可能になり、その結果、50ミクロン以下の顕微鏡に迫る解像度の実現にも繋がりました。それに加え、がんへの集積性を利用した腫瘍検出イメージングや、抗がん剤等を搭載して「診断しながら治療」する応用(セラノスティクス)が可能です。
共同研究先:大阪府立大学

参考リンク:腫瘍部位の検出に有効な前臨床用MRI造影剤の実用化 MRIのコントラストを飛躍的に高めるナノ粒子を作成

高速ホットスポットモニターR-eye
共同研究→特許ライセンス

高速ホットスポットモニターR-eye

 株式会社天野研究所との共同研究成果である予測応答型放射線検出器をさらに発展させ、応用光研株式会社との共同研究で従来の持ち運び型の放射線サーベイメータの30倍もの高速で放射線の量(計数率)を予測することができる高速ホットスポットモニターを実用化させました。
 予測応答機能は、ホットスポットからの計数率を短時間で予測し、広範囲を効率的に測定することを可能にした機能です。
 この高速性を利用して、次のような利用方法が考えられます。

  1. 福島での除染作業の前後で汚染の度合いを把握
  2. 除染後の各家庭の庭などの定期的な汚染有無の確認
  3. 放射線施設などでの定期的な汚染検査

共同研究先:株式会社天野研究所、応用光研株式会社

参考リンク:高速ホットスポットモニター“R-eye”の開発に成功 -測定を点から面で行うことが可能に-

方向検知型モニタリングポスト
(独)科学技術振興機構:独創的シース展開事業「委託開発」による共同研究→特許およびノウハウライスセンス

方向検知型モニタリングポスト

 従来の原子力発電所からの放射性物質・放射線の漏えい検知用モニタリングポストは空間線量率のみを計測するものでした。
 本装置では空間線量率に加えて放射線の飛来する方向を計測して示すことができ、高線量率が指示された場合に原子力発電所起因か自然要因かを放射線が飛んでくる方向から判断することができます。
 この装置は国内にある原子力発電所の放射線監視センターに導入されており、また最近ではこの技術を応用した福島のホットスポット探査装置の開発が進められています。
共同研究先:日立アロカメディカル株式会社

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