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量子生命・医学部門

放射線医学研究所

掲載日:2023年6月23日更新
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所長挨拶

放射線医学研究所(NIRS-QST)は、放射線被ばくから国民を守るための研究開発を行う研究所として令和3年4月1日に発足しました。令和5年4月1日からは、新たな中長期計画に基づき、さらなる発展を目指します。

前身である放射線医学総合研究所は60年間にわたり、放射線安全・緊急被ばく医療に関する研究と、放射線の医学的利用のための研究を車の両輪として、人々の健康と、安全で安心な社会づくりに貢献してまいりました。この間、第5福竜丸事件(1954年)以降の主な国内の被ばく事故に対応してきましたので、緊急被ばく医療分野では、我が国随一の経験を有し、多くのサンプルやデータを蓄積しております。NIRS-QSTは、こうした有形無形の知的財産とともに、放射線による人体の障害予防、診断及び治療のための様々なミッションを継承しております。そこで、今後も、線量評価ならびに放射線障害治療分野での研究開発を進め、成果の社会還元を加速することに務めながら、緊急被ばく医療分野での教育訓練や研修指導により、原子力災害医療分野の人材育成を進めてまいります。

また放射線は被ばく事故でのみ発生するものではなく、宇宙の誕生と共に自然界に存在しているものです。しかし科学技術や産業の発展により、人間の生活が大きく変わったことで、被ばくの形態は変わってきています。宇宙進出のような人類の長年の夢の実現にも、宇宙放射線の被ばく低減が課題になっています。健康長寿社会に不可欠な放射線診療においても、より放射線リスクが少なく、診療上のメリットが大きい技術開発が求められています。そこで、さまざまな状況下での放射線による生物学的影響を定量的に明らかにし、その健康リスクの低減や障害の予防といった規制科学に資する研究開発を進めます。そして放射線に関する日本を代表する研究機関として、国内外の諸機関と連携を図り、国際的な協調を重視しつつ、放射線のリスクや災害に対してレジリエントな社会の構築に貢献していきます。

皆様方の引き続きのご指導、ご支援を宜しくお願い申し上げます。

令和5年4月1日

量子生命・医学部門 放射線医学研究所所長

神田 玲子

組織目的

・放射線被ばく患者の診療(線量評価を含む)及びその準備・対応
・上記診療の為の調査・研究・開発
・全国の被ばく医療機関および行政機関等への支援と人材育成
・国の指定公共機関、基幹高度被ばく医療支援センターとしての役割
​・線量評価及び放射線計測技術を高度化するための研究開発
・放射線影響・防護・リスク評価と低減化に関する研究
・東電福島原発事故に関連した環境、生態調査・研究

組織構成

原子力防災推進部
・原子力防災に係る業務
・被ばく医療関連研修の企画運営ならびに研修受講者の受講歴情報管理
・高度被ばく医療線量評価棟の運営及び機能維持向上や技術開発

被ばく医療部
・被ばく患者の受け入れ診療
・原子力災害等における現地への緊急被ばく医療支援チーム等の派遣
・上記に関わる人材への教育訓練や資機材の管理

計測・線量評価部
・放射線の計測の高度化
・被ばく線量評価(外部被ばく・内部被ばく)
・環境を対象とした線量評価

放射線影響研究部
・放射線影響に関する研究

放射線規制科学研究部
・放射線のリスク評価と低減化に資する研究開発
・放射線障害治療の高度化に資する研究開発
・放射線防護に関する科学的知見の収集及び活用

福島再生支援室
​・福島第一原子力発電所事故からの復興再生支援に向けた福島県内関係機関の活動に協力し、特に環境中の放射性物質に関する調査や研究を推進

運営企画室
・指定公共機関等としての業務等の統括、体制整備、関係機関との連絡調整
・基幹高度被ばく医療支援センター事務局に係る業務調整及び事務

参考リンク

SNS・関連サイト

・QST放射線医学研究所Twitter(X) https://twitter.com/QST_NIRS

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