令和5年度(2023年度)にJfrs-1を利用するプロジェクト枠として採択された研究課題を対象として厳正な評価を行い、以下の研究課題の成果に核融合大型計算機利用研究優秀賞を授与することを決定しました。
Numerical study of Sol/divertor plasma
- 研究代表者 星野 一生
- 研究協力者 桶川 連、阿部 隼哉、熊野 俊介
(選考理由)
本研究課題は、原型炉における非接触ダイバータプラズマの理解と予測精度の向上を目指して開発が進められてきた輻射輸送、中性粒子間弾性衝突、高精度な原子分子データ、不純物熱力モデル等、原型炉ダイバータ解析に必要な物理モデルを統合ダイバータコードSonicに集約し、日本の原型炉概念JA-Demoのダイバータプラズマシミュレーションを実施したものである。これまでは個別に異なる条件で各モデルの影響評価が実施されるにとどまっていたところ、すべてを考慮しながらダイバータの熱負荷特性を計算するなど原型炉運転シナリオへの影響評価が進展した。この成果により、本研究課題は優秀賞の授与対象にふさわしいと考えられる。