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Art Gallery
Art Galleryでは、「宇宙」をテーマとするアート作品の中から、「宇宙線」と「多次元空間」をテーマとする2人の作家の作品を紹介しています。
ART
《生成と消滅 2025》
逢坂卓郎
2025
シンチレータ、フォトマル、アンプ、 LED、ネオン、テント生地等
超新星の爆発から生じ、地球上にいつも降そそぐミューオンのような「宇宙線」は、目で見ることができません。近年、シンチレータ(検知器)を用いた考古学調査や、宇宙線の「可視化」は身近になりましたが、この作品は、宇宙や生命の誕生と消滅を思わせる先駆的な表現の試みです。飛来する宇宙線を検知した瞬間、LED(発光ダイオード)がシルエットを残して消え、やがてゆっくりと灯ります。無数の宇宙線につらぬかれながら、目に見えない世界について考えてみましょう。
協力|テクニカルディレクター 倉田真一
ART
《datum》
平川紀道
2016/2025
空間・色・時間という要素を、多次元空間のなかで等しくあつかうことができたら、どんな映像表現が実現するでしょうか。映像の画素が、6次元空間の座標(空間=X・Y、色彩=R・G・B、フレーム数/時間=T)、つまり点の集合体として宙にうかびます。回転させると色調や曲線の時間変化が渾然一体となり、回転角0度で元に戻ります。研究所での滞在制作(※)により、弦理論(ひも理論)や素粒子論、理論物理研究者との対話から生まれたプロジェクトです。
※東京大学国際高等研究所内のカブリ数物連携宇宙研究機構(IPMU)における滞在制作(2016年)
協力|東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)
機材協力+協賛|フォスター電機株式会社、フォステクスカンパニー