研究代表者 ご挨拶

掲載日:2022年5月31日更新
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馬場代表

文部科学省「光・量子飛躍フラッグシッププログラム(Q-LEAP)」は、経済・社会的な重要課題に対して、量子科学技術を駆使して非連続的な解決(Quantum Leap)を目指す研究開発プログラムです。

Q-LEAP「量子生命」Flagshipプロジェクト(2020年度~2029年度)は、荒川泰彦プログラムディレクターのもと、量子科学技術研究開発機構がヘッドクォーターとして、量子技術と生命・医療等を融合した「量子生命技術」を創製し、医学・生命科学研究において利活用される計測技術のプロトタイプ(TRL6)の実現を目標としています。

本Flagshipプロジェクトは、この目標を達成するために、理工医生命農薬情報の幅広い分野を網羅する産学官の27機関が結集する量子生命科学の世界的拠点を形成し、(A) 生体ナノ量子センサ; (B) 量子技術を用いた超高感度MRI/NMR; (C) 量子論的生命現象の解明・模倣に関する研究開発を推進しています。さらに、これらの研究開発成果に基づいて、光合成、嗅覚、磁気受容などの生命現象における量子効果を解明するとともに、脳神経科学、免疫学、がん科学、再生医学、細胞生物学、創薬科学に量子センサや超高感度MRIで測定可能になる新規パラメータを導入し、分子生物学と融合することで生命現象の解明から医学・生命科学の革新と社会イノベーションの創出を目指しています。既に優れた成果が得られており、今後、ますます研究開発を加速することで、世界の量子生命科学研究を先導していきます。

研究代表者 馬場 嘉信