3月2日、日欧政府代表による核融合エネルギー分野の「幅広いアプローチ(BA)活動」に係る共同宣言文書への署名が欧州委員会本部(ベルギー・ブリュッセル)において、兒玉和夫欧州連合日本政府代表部特命全権大使とカドリ・シムソン欧州委員(エネルギー担当)により執り行われました。
BA活動は、人類究極のエネルギーである核融合エネルギーの早期実現に向け、ITER 計画を補完・支援するとともに、ITERの次の発電実証を行う核融合原型炉に向けた先進的核融合研究開発を実施する日欧の国際共同研究開発プロジェクトです。量研は本活動の日本実施機関として、「国際核融合材料照射施設に関する工学実証及び工学設計活動(IFMIF/EVEDA)事業」及び「国際核融合エネルギー研究センター(IFERC)事業」を六ヶ所核融合研究所(青森県六ヶ所村)において、また、「サテライト・トカマク計画(STP)事業」を那珂核融合研究所(茨城県那珂市)において進めています。
今回の共同宣言への署名により、2007年に開始したBA活動は核融合エネルギーの研究開発における日欧の協力を一層発展させ、STP事業の一環として超伝導トカマク装置JT-60SAを用いたITERの支援研究・原型炉に向けた挑戦的研究や、IFMIF/EVEDA事業の一環として材料照射施設用原型加速器の長時間連続運転に向けた高度化、そしてIFERC事業の一環として国際核融合エネルギー研究センターでの原型炉設計・開発等について、引き続き、より一層の推進を図っていくこととなります。
<BA活動の紹介はこちら>
核融合エネルギー部門・幅広いアプローチ(BA)活動:
https://www.qst.go.jp/site/ba/
BA活動ホームページ(英語):http://www.ba-fusion.org
<文部科学省Facebook>
https://www.facebook.com/mextjapan/posts/3818766038148451
<欧州委員会のプレス発表資料>