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核融合エネルギー研究開発部門_共同研究/【平成24年度】トカマクに関する「国内重点化装置共同研究」の募集要項

掲載日:2018年12月26日更新
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平成24年度 トカマクに関する「国内重点化装置共同研究」の募集要項

 日本原子力研究開発機構(以下、原子力機 構)では、大学や民間研究機関及び公的研究機関の幅広い分野の研究者との協力により、トカマクプラズマの物理の理解を深め、ITER計画及び核融合原型炉開発へ貢献することを目的として、「トカマクに関する国内重点化装置共同研究」を行っています。本共同研究では、トカマク型核融合実験装置JT-60Uの既存実験データの解析や、後継装置として建設中の超伝導トカマクJT-60SAの装置技術・プラズマ制御等に関連した約30件の研究協力が進行中です。今回、以下の15テーマの下に平成24年度に実施する課題を公募いたします。

カテゴリーA:
JT-60Uの実験データ解析、材料の分析、解析手法等の研究課題、及びJT-60SA計画の物理研究課題

  1. 領域拡大・総合性能向上
    高ベータプラズマの定常維持手法、電流駆動(関連する波動物理を含む)、電流分布制御、先進的プラズマ立ち上げ手法等の研究
  2. コアプラズマ輸送の研究
    コアプラズマの輸送・内部輸送障壁、電流ホール、先進粒子補給、高自発電流割合の定常維持手法等の研究
  3. 周辺ペデスタル部での輸送及びELMの研究
    Hモードにおける周辺ペデスタル部の構造形成の物理、ELMの制御等の研究
  4. MHD及び高エネルギー粒子の研究
    MHD不安定性、ディスラプション、プラズマ平衡、高エネルギー粒子等の研究
  5. ダイバータ/SOLプラズマの研究
    ダイバータにおける熱・粒子制御、ダイバータ/SOLプラズマの輸送、不純物の放射過程等の研究(高密度・高放射損失領域での閉じ込め改善等の研究を含む)
  6. プラズマ・材料相互作用の研究
    プラズマ壁相互作用、第一壁材料の損耗・再堆積・水素蓄積、金属壁材料等の研究
  7. 計測データ解析・評価の研究
    プラズマ計測データ解析・評価手法、トモグラフィー手法等の研究

 

カテゴリーB:
JT-60SAの設計、建設に関連した装置技術・プラズマ制御等の研究開発課題

  1. 超伝導技術
    超伝導導体の安定性及び運転限界評価技術、交流損失の推定技術、絶縁材料の低温強度評価技術、冷凍機運転制御技術等
  2. 本体関連技術
    高熱負荷プラズマ対向機器開発、電磁力構造解析等
  3. 電源・制御技術
    大容量電気エネルギー変換制御技術、実時間計算処理技術、大容量データ圧縮技術等
  4. NBI加熱技術
    高電圧絶縁破壊評価技術、負イオン生成・加速技術、ビーム計測技術、磁気遮蔽評価技術等
  5. RF加熱技術
    大電力発振管技術、大電力ミリ波伝送技術、アンテナ駆動機構開発、伝送路真空特性解析技術等
  6. プラズマ計測診断技術
    プラズマ計測技術、実時間計測技術、遠隔較正技術、真空窓/シャッター設計技術等
  7. プラズマ設計・制御技術
    放電シナリオ開発、プラズマ制御手法の開発等
  8. 放射線安全評価技術
    3次元遮蔽設計技術、放射化計算技術、遮蔽材料開発等

備考:
申請書には関連するテーマ番号を記述しますが、複数ある場合は関連が強い順番で記述して下さい(例:A-2、B-7,・・・のように、同一カテゴリー内だけでなく、カテゴリーAとBの横断的記述も可)。

 

共同研究の進め方

(1) 共同研究は、上記の研究テーマに沿った内容である必要があります。今年度実施中および過去2年間の研究課題についてはこちらをご覧下さい。また、JT-60とJT-60SAに関する情報については“核融合研究開発部門のホームページ(http://www-jt60.naka.jaea.go.jp/index.html)”を参照下さい。なお、技術的な検討等が必要ですから、申請に先立って、後述の「研究及び技術的な内容の問い合わせ先」と協議を行って下さい。
(2) 申し込み受付後、原子力機構核融合研究開発部門長のもとに設置されている炉心プラズマ共同企画委員会による審査を経て、同部門長によって採否が決定されます。
(3) 採択された研究課題については、原子力機構との間で所定の契約書を交わして頂きます。
(4) 研究協力の期間は、新規に申請した研究題目について1年以上、3年以下とします。また、1つの研究題目について更新は1回のみとし、期間は1年とします。
(5) 研究の進捗と成果については、協力期間の毎年度末に「研究報告書」を提出して頂きます。
(6) 全研究協力期間の終了後、「研究終了報告書」を提出して頂き、研究成果について報告会などで報告して頂きます(「研究終了報告書」は成果報告会のアブストラクトになります)。

応募方法等

(1) 申し込み方法及び申込み先

課題の申請は、下記の申請書をダウンロードして必要事項を記入し、以下の送付先へ電子メールでお申し込み下さい。なお、ダウンロードに不具合がありましたらご連絡下さい。

所   定   申   請   書

形   式

サイズ

トカマクに関する「国内重点化装置共同研究」申請書

MS Word

50kB

送付先:
JT-60計画調整グループ 小出 koide.yoshihiko@jaea.go.jp  TEL:029-270-7689

*昨年度まで使用してきた共同研究管理システムは都合により使用しませんのでご注意下さい。

(2) 申し込み資格

大学、民間及び公的研究機関の研究者並びにこれに準ずる職員等とします。なお、大学等の場合、研究代表者は助教以上の職にある方とし、研究協力者には大学院学生も含みます。

(3) 申し込み期限

平成24年2月10日(金曜日)  17:30

(4) 採否通知

平成24年3月 下旬

(5) 応募に当たっての注意

  1. 技術的に実施不可能と判断されたテーマは採択されません。
  2. 放射性物質・放射線を取り扱う実験をする研究者は「放射線業務従事者」の証明が必要になります。提出がない場合には、採択されても研究は実施できません。 
  3. 申請書作成に当たっては以下の点に注意して下さい。該当する場合は採択されないことがあります。
    • 申請書の記載不十分、研究内容の不明確なもの。
    • 目的・実験計画に具体性を欠くもの。特に、複数年計画を想定する場合において、記入欄「次年度以降の計画と展望」にて、複数年に亘る計画の妥当性が明確でないもの。
    • 単なる打ち合わせ・面談・情報収集が主で、実質的な研究活動の伴わないもの。
    • 継続しているものについては、実績が少ないか見通しが明らかでないもの。
    • 平成23年度までの研究課題で、正当な理由なく研究報告書が未提出のもの。
  4. 大学等の研究参加者の旅費は原則として支給いたしますが、ご希望に沿えない場合もあることを御承知おきください。 

研究及び技術的な内容の問い合わせ

〒311-0193   茨城県那珂市向山801-1
日本原子力研究開発機構   核融合研究開発部門
先進プラズマ研究開発ユニット   JT-60計画調整グループ
小出 芳彦  
TEL : 029-270-7689, FAX : 029-270-7419
Email: koide.yoshihiko@jaea.go.jp

事務手続きの問い合わせ

〒311-0193   茨城県那珂市向山801-1
日本原子力研究開発機構   核融合研究開発部門
研究開発推進室
外岡 英治  
TEL : 029-270-7312
FAX : 029-270-7468
Email : tonooka.hideharu@jaea.go.jp

 

 

 

今年度実施中および過去2年間の研究課題

カテゴリーA:

(H21年度終了課題)

(H22年度終了課題)

(H23年度実施中)

(H21年度終了課題)

(H22年度終了課題)

(H23年度実施中)

(H21年度終了課題)

(H23年度実施中)

(H21年度終了課題)

(H22年度終了課題)

(H23年度実施中)

(H21年度終了課題)

(H22年度終了課題)

(H23年度実施中)

(H21年度終了課題)

(H22年度終了課題)

(H23年度実施中)

(H21年度終了課題)

(H22年度終了課題)

(H23年度実施中)

  1. 領域拡大・総合性能向上
    • 電子サイクロトロン加熱・電流駆動によるプラズマ電流の立ち上げ
    • ECHによる無誘導閉磁気面形成
    • JT-60高自発電流プラズマ解析およびJT-60SA研究計画の検討
    • 予備電離を用いたプラズマ生成のモデル化と応用
  2. コアプラズマ輸送の研究
    • トカマク装置とヘリカル装置における密度分布の形成機構の比較研究
    • 高空間分解荷電交換分光を用いたイオン温度分布の構造形成に関する研究
    • 核燃焼プラズマ中のNTM、ITB、不純物輸送解析
    • 高性能炉心プラズマの強電子加熱特性に関する研究
    • JT-60トカマクの磁気島内部のイオン熱輸送解析
  3. 周辺ペデスタル部での輸送及びELMの研究
    • 高温・高密度プラズマにおける中性粒子挙動に関する研究
    • 流体乱流解析手法を用いた周辺プラズマ揺動解析
    • プラズマ応答が3次元外部磁場成分に与える影響
  4. MHD及び高エネルギー粒子の研究
    • MHD安定化による高ベータプラズマの定常維持及びECCD物理に関する研究
    • 高ベータ放電最適化とディスラプション予測の研究
    • トーラスプラズマにおけるMHD不安定性の比較研究
    • 高速イオン挙動研究のための中性子発生プロファイル測定の高速化
    • 中性子発生プロファイル計測による高速イオン挙動研究
    • 磁気リコネクションモデルによる磁気島現象の検証
    • イオンサイクロトロン放射を用いたプラズマ診断法の検討
    • MHD崩壊現象のプラズマ閉じ込めに対する影響の研究
    • JT-60におけるデータマイニングを用いた高速イオン励起MHD不安定性の研究
    • トロイダル装置における MHD 安定性のパラメータ依存性と閉し込めへの影響
  5. ダイバータ/SOLプラズマの研究
    • 流体乱流解析手法を用いた周辺プラズマ揺動解析
    • ダイバータ・SOLプラズマ中のダスト微粒子輸送過程に関する研究
    • 接触・非接触プラズマにおける非拡散的輸送解析
  6. プラズマ・材料相互作用の研究
    • JT-60Uのプラズマ対向壁および炉内構造物への炭素の再堆積と水素同位体の蓄積
    • JT-60Uにおけるマテリアルプローブを用いた第一壁の堆積層およびコーティング膜の評価に関する研究
    • JT-60Uにおけるタングステン壁材料の損耗・輸送・再堆積に関する研究
    • JT-60Uにおける堆積ダストの評価に関する研究
    • JT-60U内各部おけるプラズマ対向炭素壁の損耗堆積と水素同位体の蓄積
    • JT-60SA におけるプラズマ・壁相互作用研究のための試料搬送装置設計検討
    • 次世代装置に向けた低放射化フェライト鋼第一壁の表面評価
    • 真空容器内面及びバルク内部のトリチウム滞留量評価に関する研究
  7. 計測データ解析・評価の研究
    • 反射計を用いたThomson散乱計測装置による密度計測のための絶対較正方法の開発及びトカマク装置のThomson散乱計測装置への適用の検討
    • JT-60Uにおける荷電交換分光計測による高速イオン閉じ込め評価の検討
    • 周辺磁場揺動可聴化システムデータの特異値分解による分類とプラズマ特性との相関
    • ネットワーク分散型大容量データ制御・収集システムの開発研究
    • 軟X線計測再構成法へのニューラルネット選定法コンピュータトモグラフィの適用

カテゴリーB:

(H23年度実施中)

(H22年度終了課題)

(H23年度実施中)

(H23年度実施中)

(H23年度実施中)

  1. 超伝導技術
    • 大型超伝導導体に生じる交流損失に関する研究
  2. 本体関連技術
  3. 電源・制御技術
  4. NBI加熱技術
    • 大面積多孔型電極負イオン源における二次電子の挙動
    • 負イオン源の真空中絶縁破壊現象と構成部品前処理法に関する研究
    • 大電流負イオンビームのビーム光学特性に関する理論的研究
    • NBI用水素負イオン源内のセシウム・リサイクリングに関する研究
  5. RF加熱技術
  6. プラズマ計測診断技術
    • JT-60SAダイバータトムソン散乱計測捕集光学系の開発検討
    • 長時間放電に対応した高繰り返しトムソン散乱計測のためのデータ処理システムの検討
    • トムソン散乱計測のための先進レーザー技術の開発研究
    • ジャイロトロン協同トムソン散乱計測の検討
    • JT-60SAマイクロ波計測用光学系の開発検討
    • JT60SAにおける高速イオンDα計測法の開発
  7. プラズマ設計・制御技術
  8. 放射線安全評価技術
    • JT-60SAにおける3次元放射線遮蔽解析手法と遮蔽材料に関する研究