平成22年2月4日
(独)日本原子力研究開発機構
那珂核融合研究所・核融合研究開発部門
第3回「でんきの礎(いしずえ)」に臨界プラズマ試験装置JT-60が選定されました
電気学会が創立120周年記念行事の一環として制定した、電気技術の顕彰制度「でんきの礎」(第3回)に、那珂核融合研究所にある「臨界プラズマ試験装置JT-60」が選定されました。
JT-60は日本の核融合研究開発を支えてきた大型の試験装置です。大容量の電動発電機、直流遮断機、大電流サイリスタ変換器、大出力マイクロ波管などにより構成される大規模な電気システムであり、電気技術開発との相互発展のもとに建設及び実験運転をしてきました。臨界条件を達成するとともに持続的な原子核反応を高効率で発生できることを実証するなどの成果を上げ、国際熱核融合実験炉ITERの建設へと道を拓いたことが評価されたものです。JT-60等で培った核融合研究開発の技術は、電気技術を通じ広く一般社会に普及し、様々な分野で貢献しています。
なお、3月18日の電気学会全国大会(明治大学駿河台キャンパス)において授与式が行われる予定です。
詳細は電気学会ホームページ(電気学会:でんきの礎)をご参照ください。
臨界プラズマ試験装置JT-60
平成20年8月29日、23年4ヶ月間にわたるJT-60の実験を完遂しました