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職員へインタビュー

掲載日:2018年12月26日更新
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職員へインタビューの画像入構 年度 平成20年度

現在の部署名
量子ビーム科学研究部門
東海量子ビーム応用研究センター
生物分子機能解析研究プロジェクト

卒業学部・学科 医学研究科 医科学

Q1.志望動機について教えてください。

小さい頃から医学に興味を持っており、学生時代はアルツハイマーやがんに関与する遺伝子やタンパク質の研究に携わってきました。その中で、自分の手を動かして実験をする面白さを知り、さらにそこから生まれる結果が将来、少しでも社会の為に役立つようになるのであればと思い、研究の道を志しました。現在私が所属しているプロジェクトは、量子ビームを使ってタンパク質の機能を探る研究をしています。タンパク質は生物の活動において中心的な役割を担っており、そのユニークな機能を解明することで、新しく効果的な薬の開発やタンパク質材料の創出が可能となります。私もこういったタンパク質の研究を行う一員になりたいと思い志望しました。

Q2.現在の業務内容について教えてください。

現在の業務は、タンパク質の機能を解明するためにタンパク質の調製を主に行っています。タンパク質を調製するにあたって遺伝子組換え体を作製し、タンパク質の精製を行います。さらに、機能を解明するためには量子ビームを用いたタンパク質結晶構造解析が必須であり、結晶作製実験も行っています。また、プロジェクト内の化学薬品を適切に管理し、メンバーが安全に研究を遂行できるよう、実験室の整備等も行っています。

Q3.仕事をする上で大切にしていることについて教えてください。

私が仕事をする上で最も大切にしていることは、安全にかつ効率よく実験を行うことです。同時に複数の試料を扱うことが多いため、いかに効率的に間違わずに実験を進められるかが鍵になります。研究者の方が必要としている試料を作製する時は、逐次コミュニケーションを密に取り、正確に素早く試料を作製しようと心がけています。

Q4.QSTの魅力や仕事をする上でやりがいを感じることについて教えてください。

QSTは、量子科学技術を活用することで、平和で心豊かな人類社会の発展に寄与することを目的としています。利益を第一とする会社とは異なり、国立の研究機関であるため、将来と社会全体を俯瞰した広い視野をもって活動できるところに魅力を感じます。また、量子科学技術を中心として、様々な分野出身の研究者および技術者が集まっており、それぞれの特性を活かして研究を行い、その結果をディスカッションすることで、想像ができなかったような新たな知識の取得や未知の経験を積むことで、自分の成長を実感できるところにやりがいを感じます。

Q5.ご自分の将来の目標および夢についてお聞かせください。

難治性の病気や、感染症の原因となるタンパク質の機能が少しでも解明され、そこから得られた結果が創薬のヒントにつながるように、コツコツと研究をしていきたいと思います。そのためにも、日々の実験を丁寧に行い、学会や講演会などにも積極的に参加し、新しい知見を得ていきたいと思います。また、女性として働き続けるためにも、仕事と家庭を両立し数少ない女性技術者のモデルになれたらと思います。

Q6.OFFはどのように過ごされていますか?

休日は愛犬と遊ぶことで癒されています。一緒に散歩をすれば、運動不足の解消にもなりますし、最近はドライブしながら一緒に買い物にも出かけたりしています。他には、近くの温泉施設に行きリフレッシュしたり、ヨガをすることで自分のための時間を過ごしたりしています。

Q7.就職活動中の学生へメッセージをお願いします。

QSTは、量子科学技術の水準向上のための基礎研究、基盤的研究開発を推進する国内唯一の研究機関であり、多岐にわたる研究を行っています。そのため、自分自身が専門に学んできたことを実践的に活かすことはもちろん大事ですが、研究を通してまったく新しい分野の知識を得ることも必要となります。そんな時でもQSTには、様々な分野出身の先輩や、経験豊かな先輩がたくさんいますので、まわりの先輩方から知識や技術を吸収し、そこからたくさん学んでいってもらえればと思います。また、QSTは育児や介護が必要になった際に、女性として働きやすい環境がしっかりと整備されていると思います。ぜひ、こういった恵まれた環境で一緒に研究をしてみませんか。