本表彰は、『「防災の日」及び「防災週間」について』(昭和57 年5月11 日閣議了解)に基づき、災害時における人命救助や被害の拡大防止等の防災活動の実施、平時における防災思想の普及又は防災体制の整備の面で貢献し、特にその功績が顕著であると認められる団体又は個人を対象として表彰されるものです。
明石 元執行役は平成11年に茨城県東海村で発生したウラン加工施設における臨界事故(JCO事故)や平成23年に発生した東京電力福島第一原子力発電事故を始めとする国内外で発生した数多くの被ばく事故において、被ばくした患者の受入れ、線量評価、治療方針の決定と治療を先導するなど、被ばく医療の第一人者として重要な役割を果たしてきました。
また、国・自治体における各種委員会の委員を歴任し、これまで培ってきた経験や知見を活かし、数多くの有用な提言を行うなど、我が国の被ばく医療体制の構築に尽力しました。
さらに、我が国の原子力災害医療体制の中核を担う量研において体内除染剤の備蓄、被ばく医療施設の維持・管理、大学や外部高度専門医療機関とのネットワークの構築に努め常に受入可能な体制を維持するとともに、全国の被ばく医療関係の医療従事者や行政機関等の職員を対象とする人材育成にも力を注ぎ、万が一の事故に備え平常時から原子力災害医療体制の実効性を高め続けてきました。
これらの業績が評価され、今回の受賞に至りました。
9月20日(金)に総理大臣官邸にて表彰式が行われました。
関連リンク
〇令和元年防災功労者内閣総理大臣表彰の受賞者決定について(内閣府防災HP)