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播磨地区開催

関西光科学研究所 | 第16回QST播磨セミナー 強誘電体の電気分極によって誘起されるバンド傾斜構造の直接観察

掲載日:2020年10月16日更新
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第16回QST播磨セミナー

強誘電体の電気分極によって誘起されるバンド傾斜構造の直接観察

 

講演者

押目 典宏 博士研究員(関西光科学研究所 放射光科学研究センター 高圧応力科学研究グループ)

場所 Webex Meeting
日時 2020年10月21日(水曜日)14時00分~15時00分
使用言語 日本語

 

強誘電体の電気分極によって誘起されるバンド傾斜構造の直接観察

​押目 典宏 博士研究員

(関西光科学研究所 放射光科学研究センター 高圧応力科学研究グループ)

概要

 強誘電相転移温度以下で酸化物強誘電体は、アニオンとカチオンの相対変位による電気分極を形成する。電気分極のつくる電場により、強誘電体のバンド構造は分極配向に従って傾斜することが予想されていたが、未実証であった。
 本研究では、単一ドメイン構造をもつ強誘電体エピタキシャル薄膜について、角度分解硬X線光電子分光法を用いた実験を行うことで、強誘電体のバンド傾斜構造を直接観察することに世界で初めて成功した。さらに電場印加により電気分極を反転させたその前後で、バンド傾斜の向きも変化することを明らかにした。
 最後に、量研にて新しく取り組んでいるBraggコヒーレントX線回折イメージングについて述べる。