令和6年5月20日
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
一般財団法人光科学イノベーションセンター
公益財団法人高輝度光科学研究センター
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(理事長:小安重夫、以下「QST」)NanoTerasuセンター(センター長:高橋正光)、一般財団法人光科学イノベーションセンター(理事長:高田昌樹、以下「PhoSIC」)及び公益財団法人高輝度光科学研究センター(理事長:雨宮慶幸、以下「JASRI」)と、MAX IV(マックスフォー)研究所(所長:Olof Karis、以下「MAX IV」)は、令和6年5月20日、3GeV高輝度放射光施設NanoTerasu(ナノテラス)とMAX IVの連携協力に関する覚書を締結しました。
今回の覚書は、NanoTerasuの設置者であり国の主体であるQST、地域パートナーの代表機関であるPhoSIC及び登録施設利用促進機関であるJASRIの3者と、スウェーデンの放射光施設であるMAX IVが、放射光分野において相互連携することを目的としたもので、NanoTerasuの運用開始後初の連携協力に関する覚書締結となります。
MAX IVは、NanoTerasuと同じ3GeV級の放射光施設であり、第4世代型加速器を世界に先駆けて導入した実績があることから、NanoTerasuにとって、今後重要なパートナーとなります。本覚書によって、両施設間での定期的なミーティングの開催、技術課題の共有及び課題解決に向けた研究協力、研究者及び技術者の人材交流等が促進され、我が国の科学技術の発展とイノベーションの創出が加速することが期待されます。
調印式の様子 (左から、JASRI雨宮慶幸理事長、MAX IV Olof Karis所長、QST高橋正光センター長、PhoSIC高田昌樹理事長)
用語解説
1)NanoTerasu
正式名称は、3GeV高輝度放射光施設。NanoTerasu(ナノテラス)は愛称である。
2)MAX IV
スウェーデン・ルンド市に位置する世界を代表する3GeV級放射光施設であり、運営はルンド大学が担っている。MAX IVは、NanoTerasuと同型の第4世代型加速器を世界に先駆けて導入しており、2016年の開所以来、数多くの研究者が施設を利用しており、特に物質科学・構造生物学・化学・ナノテクノロジーの分野で優れた研究成果を創出している。