令和6年7月23日
福島国際研究教育機構
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
福島国際研究教育機構(理事長:山崎 光悦、以下「F-REI」)と国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(理事長:小安 重夫、以下「QST」)は、令和6年7月23日、両組織における研究開発及び人材育成等を相互に連携して促進するための連携協力に関する包括協定を締結しました。
小安重夫QST理事長(左)と山崎光悦F-REI理事長(右)
F-REIは、国際的な研究教育機関として、昨年4月に浪江町に開所し、福島をはじめ東北の復興に向けて課題解決に取り組むとともに、世界水準の国際的研究拠点をつくることを目指し、「研究開発」「産業化」「人材育成」「司令塔」の4つの軸を掲げて活動を行っております。
QSTは、福島県において従来から環境における放射性物質の移動解析や野生動植物の放射線影響調査などの環境研究分野の研究調査やアウトリーチ活動、人材育成に取り組んできました。
両組織は、福島における放射性物質の環境動態研究について、これまでQSTが集めてきたデータや知見を活かしF-REIと連携して実施しています。またアウトリーチ活動でも協力を始めております。
本協定を締結することで、双方が持つ高精度分析機器技術で連携し、動植物における環境放射能動態研究を進展させるなど、両組織の研究開発促進に協力して取り組みます。また小中学生等への体験科学教室などを通じて放射線の基礎や科学に関する知識の普及やわかりやすい情報発信と双方向のコミュニケーションを連携して実施し、若年層の人材育成を促進するとともに、放射線教育及び科学技術の発展に寄与することを目指します。