Mission
がん死ゼロ・認知症ゼロの健康長寿社会
健康長寿社会を実現するために、重粒子線がん治療の標準治療化に向けた研究開発や次世代重粒子線がん治療装置「量子メス」の社会実装を進めるとともに、精神・神経疾患、固形がん、多発・微小がん等に対する診断・治療技術の研究開発に取り組みます。量子生命科学や放射線影響研究の知見に加え、QST病院を有する強みを活用することで、基礎から臨床研究、実診療まで一気通貫に研究開発を推進します。
中核研究所▶ 量子医科学研究所、QST病院
関連研究所▶ 量子生命科学研究所、放射線医学研究所、高崎量子応用研究所、関西光量子科学研究所
重粒子線がん治療研究
重粒子線治療の保険適用拡大と、がんの標準治療としての確立を目指し、治療効果の向上に有効な併用療法などの臨床研究やトランスレーショナル研究を推進し、他の治療施設との共同臨床研究を主導します。
次世代重粒子線がん治療装置開発 (もっと知りたい方へ:▶量子メスプロジェクトサイト)
小型の次世代重粒子線がん治療装置(量子メス)の研究開発や、その社会実装に取り組むとともに、より高い治療効果を目指し、複数の核種を腫瘍の性質に合わせて照射するマルチイオン照射など高精度な治療技術の研究開発を推進します。
精神・神経疾患に対する診断治療研究
認知症やうつ病などの高精度診断法と、精神・神経疾患の客観的評価法の研究開発を行い、その成果を基に病気の発症や進行を抑える薬や、神経回路操作による脳機能の理解と治療法の研究開発を進めます。
放射性薬剤がん診断治療研究
放射性薬剤を活用したセラノスティクス(診断と治療の一体化)という革新的な医療技術を用いて、標的アイソトープ治療(TRT)研究を推進し、多発・微小がんにも有効な放射性薬剤を開発し、臨床研究も進めます。
Mission
放射線被ばくから国民を守る社会システム
放射線被ばくから国民を守るための研究開発として、被ばく治療技術・線量評価技術等の開発・実用化に取り組むことで、様々な放射線事故に対して強靭な社会の醸成に貢献します。
中核研究所▶ 放射線医学研究所
関連研究所▶ QST病院、量子生命科学研究所、量子医科学研究所
被ばく医療研究、国の原子力災害対策の向上
「基幹高度被ばく医療支援センター」や国の指定公共機関等として、原子力災害医療の充実に向け、被ばく医療に関する技術開発・技術支援、専門家の育成に取り組みます。
放射線被ばくや放射性物質による汚染事故などが起きたときに、現場で初期医療を支援する緊急被ばく医療支援チームREMAT(Radiation Emergency MedicalAssistance Team)を擁しています。REMATは、被ばく医療の専門医師、放射線防護や被ばく線量評価の専門家などで構成されています。また、被ばく患者の診断・治療に用いるバイオアッセイ、生物学的線量評価、環境試料中の核種微量分析技術開発、再生医療応用に向けた基礎研究等を行っています。
放射線影響研究、福島復興支援への貢献
原子力規制委員会の技術支援機関として、東京電力福島第一原子力発電所事故等の我が国の経験を基に、放射線被ばくの評価と健康へのリスクに関する研究開発を行い、関連機関との連携を通して、国際的なプレゼンスを発揮しつつ、福島復興支援に貢献します。