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エネルギー再生材料プロジェクト

1. バイオディーゼル燃料(BDF)製造用グラフト触媒材料

掲載日:2023年8月18日更新
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バイオディーゼル燃料(BDF)製造用グラフト触媒材料

 当プロジェクトでは、これまで放射線グラフト重合法を利用して、環境水中の金属イオンを捕まえることのできる機能を付与した金属吸着材の開発を進めてきました。近年では、グラフト重合体の新規利用分野の開拓を目指し、これまで吸着機能として活用してきた機能を、化学反応が起こる触媒反応の場として応用・展開するため、グラフト触媒材料の研究を進めています。

バイオディーゼル燃料(BDF)製造用グラフト触媒材料の画像1

 当プロジェクトでは、廃食油からバイオディーゼル燃料(BDF)を作ることのできる新しいタイプの固体触媒『グラフト触媒』の開発に成功しました。グラフト触媒は、短時間で効率的にBDFを作ることができ、さらに、現在主流の合成法であるアルカリ触媒法と比べて、BDF製造工程の簡略化や廃棄物の低減が可能な環境にやさしいBDF製造技術です。また、触媒活性が低下しても、再生処理により触媒活性を初期値まで回復することができるため、触媒の繰り返し利用が簡単にできます。

バイオディーゼル燃料(BDF)製造用グラフト触媒材料の画像2

実廃油を原料とするBDF製造

 グラフト触媒を筒状のカラムに充填することにより、BDFの製造を連続してできるようになります。作製したグラフト触媒を利用して、実廃油を出発原料とする燃料化反応を試みたところ、実廃油の種類にかかわらず、すべての油脂成分を燃料化することに成功しました。

実廃油を原料とするBDF製造の画像