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エネルギー再生材料プロジェクト

企業への技術移転例2

掲載日:2023年7月27日更新
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環境水中の有害物質除去システム

 空調用の冷温水設備では、1,000立法メートルを超える大量の水を地下の貯留水槽に溜め、冷却又は加熱してビルの中を循環させることにより、冷暖房を行っています。このようなオフィスビルの空調設備は、長期間連続的に運転が行われており、空調配管から鉄や銅などの金属が徐々に溶出します。この金属の作用により配管が腐食したり、配管内にスケール(析出物)が付着し、設備性能が低下します。
 この問題を解決するために、当プロジェクトの保有する「放射線グラフト重合技術」と株式会社第一テクノの保有する「電磁場によるスケール付着抑止技術」を併用することで、貯留水中の鉄、銅などを効率的に除去し、配管腐食やスケール付着を抑制可能な、小型で可搬式の水質改善装置を開発しました。100立法メートルの水が処理できる試作機をつくり、鉄イオンを添加した井戸水を用いて浄化試験を実施したところ、鉄濃度を飲料水の基準値以下まで低減できる良好な結果が得られ、貯留水処理に適合することが検証できました。

冷温水設備用水質改善ユニットの画像