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量子機能創製研究センターの新設について― 量子機能材料・デバイス研究を強力に推進 ―

掲載日:2022年4月1日更新
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 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(理事長:平野 俊夫、以下、量研という。)は、我が国が目指すべき未来社会の姿「Society5.0 1)」を目指し、持続可能な発展の基盤となる量子機能に関する研究開発及び量子技術の社会実装を強力に推進するため、令和4年4月1日付で量子ビーム科学部門高崎量子応用研究所に量子機能創製研究センター(*)(センター長:大島 武)を新たに設置しました。

 第6期科学技術・イノベーション基本計画の中で、Society5.0の実現には、安全と安心を確保する持続可能で強靱な社会への変革を目指したサイバー空間とフィジカル空間の融合による新たな価値の創出が必要とされています。そこでは急速に拡大するサイバー空間の膨大なデータ量・通信量に対応し、持続可能な社会の発展を支えることが不可欠で、高速・安全かつ低消費電力でデータの処理ができる、これまでとは異なる概念に基づく新しい材料が必要であり、そのためのキーテクノロジーが量子技術です。

 量子機能創製研究センターは、持続可能な社会の発展につながる超低消費電力な光スピン集積デバイスや、超高感度な量子センサ等の量子機能に関する研究開発及び量子技術の社会実装を強力に推進するため、量研が有する高エネルギーのイオンビームや電子線などの量子ビーム照射技術を駆使した、ダイヤモンド中への窒素―空孔中心2) 等の量子ビット3) 形成技術や、量子センサ4) 等の研究開発で不可欠な、スピン5) やフォトン6) といった量子の状態を制御する基盤技術を最大限に活用し、新たな量子機能の創製に向けた研究開発を強力に推進します。さらに、クロスアポイントメント制度を活用した外部有識者の参画や大学、公的研究機関等との人的交流、産業界との連携を活性化する産業協創ラボの設置等を通して、産学官オールジャパン体制で技術と知識を結集し、量子科学を産業競争力強化/社会課題解決に役立つ広く使える技術として、Society5.0の実現に向け我が国の経済発展と社会的課題の解決を両立する社会の実現に貢献することを目指します。

 

量子機能創製研究センターパンフレット (PDF 1.84MB) 

Link (/uploaded/attachment/27248.pdf)

(*)英語名称:Quantum Materials and Applications Research Center (QUARC)

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