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~フュージョンエネルギー科学技術に関する協力覚書(MOC)に署名~

プレスリリース

量子科学技術研究開発機構(QST)と英国原子力公社(UKAEA)間でフュージョンエネルギーの研究開発における協力を強化
~フュージョンエネルギー科学技術に関する協力覚書(MOC)に署名~

掲載日:2026年6月16日更新
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QSTロゴUKAEAロゴ2026年6月16日

国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(QST)
英国原子力公社(UKAEA)


発表のポイント

  • QSTはUKAEAとフュージョンエネルギー科学技術分野の研究協力を強化するため、2026年6月14日、英国ロンドンにおいてQSTの小安理事長とUKAEAのベストウィックCEOが協力覚書(MOC)に署名しました。

概要

 日本と英国におけるフュージョン分野の協力強化を目的として、2025年6月に文部科学省(MEXT)と英国エネルギー安全保障・ネットゼロ省(DESNZ)との間で協力覚書が署名されました。これに基づき、高市内閣総理大臣の訪英に合わせて、このたび、QSTとUKAEAとの間でフュージョンエネルギー科学技術分野に関する協力覚書(MOC)を締結しました。

 このMOCは以下の広範な分野をカバーしています。

  • 増殖ブランケットシステム、プラズマ科学、材料を含むフュージョン炉心およびプラント技術
  • ロボティクスや自律システムを含む、プラント全体の設計・運用・保守を対象としたフュージョンプラントのシステム工学および統合
  • トリチウム技術を含む燃料サイクルおよび安全性
  • 規制や規格の整備、技能の習得を着実に進めることで、フュージョンエネルギーを社会実装するための道筋を明確にし、必要な専門性を備えた人材を育成すること
  • 経済的に魅力あるフュージョンエネルギーの実現に向けた、費用対効果および商業性の検討

 この協力の枠組みによって、両者は目的に応じた共同プロジェクトの立ち上げや共同研究、専門知識の交換、施設の共同利用を進められるようになります。

高市内閣総理大臣の訪英に合わせて実施された署名式の参加者
​高市内閣総理大臣の訪英に合わせて実施された署名式の参加者
日英首相と他の署名式参加者も交えた集合写真。MEXTとDESNZのとの間の協力覚書に基づく複数の協力覚書の署名式が同日に開催された。​

英国首相公邸での署名式の様子
署名式の様子(英国首相公邸)
(手前左)小安QST理事長、(手前右)ベストウィックUKAEA CEO
(左奥)柿田文部科学審議官、(右奥)シャンクス エネルギー担当閣外大臣

各所からのコメント

QST理事長 小安重夫 コメント

 フュージョンエネルギーは、地球規模の課題解決のために必須の研究開発です。今回のUKAEAとの連携は、日本と英国が築いてきた長年のフュージョンエネルギー開発に関わる連携を一層深化させるとともに、発電実証に向けた重要課題に挑むために双方の知見を結集する新たな機会となります。本協力を通じて、経済やエネルギーに関する大きな社会的価値創出につなげていくことが期待されます。

UKAEA CEO ティム・ベストウィック コメント

 フュージョンエネルギーは国際協力を必要とする地球規模の課題です。今回のQSTとの協力覚書は、日本との長年にわたるフュージョン関連技術のパートナーシップをさらに強化し、フュージョン発電の実現に向けた重要課題に取り組むために双方の専門性を結集する新たな機会を生み出します。私達は互いに協力することで、商業的なフュージョンの実現と、その長期的な経済・エネルギー面での恩恵に向けた進展を加速させることができます。

MEXT 文部科学審議官 柿田恭良 コメント

 この度のQSTとUKAEAの協力覚書の締結を大変喜ばしく思います。日英両政府は2025年6月に協力覚書を締結し、研究開発、人材育成等で連携を深めることに合意しました。今回の機関間の協力は両国間の連携をさらに具体化するものであり、両国にとって価値のある成果が創出されることを期待しています。日本政府の新たな成長戦略においても、フュージョンエネルギーは17の重要な戦略分野の一つとして選定されており、研究開発を含む社会実装に向けた取組の検討を進めています。英国との今回の協力が、フュージョンエネルギーの早期実現の加速に資することを期待します。

英国科学・イノベーション・研究・原子力担当大臣 ヴァランス卿 コメント

 英国原子力公社(UKAEA)と日本の量子科学技術研究開発機構(QST)による今回のフュージョンエネルギーに関する協力覚書は、国際的なパートナーシップを強化し、クリーンで安全なエネルギーに向けた進展を加速するうえで重要な一歩となります。英国はフュージョン産業の世界的リーダーであり、UKAEAが国際的なパートナーと緊密に協力することで、ほぼ無限のクリーンエネルギーを提供し得るフュージョンの可能性を解き放つことに、さらに近づくことができます。これは、英国の25億ポンド超の支援や国家フュージョン戦略の策定といった取り組みに基づくものであり、ノッティンガムシャー州からオックスフォードシャー州、サウスヨークシャー州に至るまで、英国全土で数千人の高度技能職を支援するものです。