平野理事長がコロナ対策に関して政府への提言をまとめ、全国の学術経験者34人の賛同を得て、5月28日に総理大臣や関係大臣に送付しました。また全国の知事全員、経済団体、学術会議、国公私立大学などの協会、全国大学医学部長病院長会議などにも送付するとともに、関経連や経団連とは特に密接な連携を図り政府や自治体に働きかけました。
6月9日に総理は「10−11月にワクチン接種完了する」と宣言されました。総理にしっかりと提言を受け止めていただけたと考えています。
QSTでは7月に医師を千葉市に派遣してワクチン接種に協力するとともに、職域接種を実施する予定にしています。
~提言書の概要~
新型コロナウイルス感染症に対する提言2021
令和3年5月28日
新型コロナウイルス感染症は、またたく間に世界に拡散した。世界は今、第二次世界大戦以降最大の危機に直面している。日本の医療、経済、文化、教育、社会を早急に再生しなければならない。そのための最優先事項は、希望する国民すべてにワクチン接種を可及的速やかに完了することである。さらに、有事に対応できる医療と社会の再構築が必要であり、政府、自治体、経済界、学術界や医療界が連携し、国民が一丸となり取り組む必要がある。
ここに我々は3つの提言を行う。
提言1:10月末までに希望する国民全員にワクチン接種完了
提言2:感染症危機事態に対応可能な医療体制・社会体制構築
提言3:将来に備えた危機管理・研究基盤体制の構築
変異ウイルスの出現により高齢者のみならず若年者の重症化例が増えつつある。呼吸器疾患は一般に冬季に流行し易い。冬季までに、集団免疫を獲得して感染症に強い社会を構築するためにも65歳未満の人へのワクチン接種も高齢者への接種と並行して可及的速やかに開始する必要がある。
以上の観点から、提言1を最優先事項として提言するとともに、そのための具体案を提示する。すなわち、現在の「複線経路;政府から自治体、政府から自衛隊の2経路」を、複々線化し高速道路並みにスピードを上げることにより冬季に入る前に集団免疫を獲得する。
また、6月5日にロンドン在住の国際ジャーナリストの木村正人氏からオンラインで3時間にわたりコロナ対策への提言などに関してインタビューを受けました。そのインタビュー記事が4回に分けて以下のヤフーニュースサイトに公開されています。
第5の波(1)「新興感染症が爆発する世紀になる」:
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20210615-00243099/
第5の波(2)「宇宙時代のエネルギーとは」「改革できない大学は沈没する」:
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20210616-00243156/
第5の波(3)「ワクチンによる集団免疫獲得で11月1日をコロナ独立記念日に」:
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20210617-00243352/
第5の波(4)「人生100歳を健康に」「ホモ・サピエンス2.0誕生夜明け前」:
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20210618-00243529/