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2025年 年頭挨拶

掲載日:2025年1月6日更新
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新年、明けましておめでとうございます。

 昨年、元旦におきた能登半島地震、さらに被害を拡大させた秋の豪雨水害などにより多くの方々が自然の脅威にさらされました。世界では、ウクライナ戦争は出口が見えず、中東情勢もますます混沌としており、朝鮮半島をはじめとする東アジアの情勢も不安定となるなど、平和が脅かされています。我々は科学の力を信じて、人類社会の未来に貢献する義務があります。

 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(QST)の理事長として、2度目の新年を迎え、今年は、挑戦の「挑」という漢字1文字で臨みます。

 QSTがNanoTerasuの整備完成やJT-60SAのファーストプラズマといった世界で唯一無二の成果を創出できたことを大変誇りに思っています。2025年もQSTは、世界でも最高水準、最先端の大型基盤装置を有する研究環境を最大限に活かし、職員一丸となって失敗を恐れず、これまで以上に積極的に未到の研究開発に挑みます。

 量子科学技術研究開発は、今、国内外で最も注目されている分野です。量子力学が誕生して100 年になりましたが、今後、さらに研究が加速すると期待しています。QSTの基本理念は「量子科学技術による「調和ある多様性の創造」により、平和で心豊かな人類社会の発展に貢献する」ことです。さらに目標として「量子科学技術等に係る研究開発を通じて、新たな価値を創出・提供することで、経済・社会・環境が調和した持続可能な未来社会の実現に貢献する」を掲げています。我々は引き続き、量子科学技術分野の研究に果敢に挑戦し、その成果を創出し、社会の期待に応えられるよう、全力で活動してQSTの新たな歴史を​​​創りあげていく所存です。​

 本年も皆さまのご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。​

 

2025年1月6日
理事長 小安重夫

ニュースレター 理事長新年インタビュー [PDFファイル/46.91MB]

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