現在地
Home > 研究所概要 > 関西光量子科学研究所 | 所長挨拶

研究所概要

関西光量子科学研究所 | 所長挨拶

掲載日:2025年4月1日更新
印刷用ページを表示

japaneseenglish

ご挨拶

 量子科学技術研究開発機構(QST)関西光量子科学研究所(関西研)は、平成7年10月に発足した、先端的な「光」(レーザー・放射光)を柱に据えて研究を行う、世界の先駆けた研究所です。関西研は、2ヶ所の拠点(京都府木津地区、兵庫県播磨地区)を持ち、名称を関西研究所、関西光科学研究所、そして現在の関西光量子科学研究所と変遷してきており、令和5年4月に光と量子を融合させる「量子技術」を進めるよう現在の名称に変更しました。

 先端的な「光」は、大変強い・パルス(瞬間的に光る)レーザーや、大変強いX線である放射光のことです。これらの「光」を用いて、「強い場の中で何が起こるのか?」「物質仕組みはどうなっているのか?」などの基礎的なことから、皆さんの暮らしに役立つ「新しい環境・省エネルギーに繋がる材料開発」、「未来の高速通信をかなえる光量子デバイス開発」、「がん治療装置の小型化」、「レーザーによるインフラの検査」などの社会実装を目指した研究開発も行なっています。

 関西研を支える装置には高強度を出せるレーザー、アト秒の軟X線を作るレーザー、X線で微細構造を観測する装置、物質の電子・スピン状態を調べる装置、磁性材料を調べる装置、などがあり、世界トップ級のものです。これらの装置の一部は、施設供用であったり、共同研究などでお使いになることもできます。実際、私たちは、多数の国内外の大学、研究機関、民間企業の方々と共同で研究を行なっています。

 私たちは、先端的な「光」を用いた研究・開発を通して、社会を豊かにしていきます。皆様からの応援、支援、相談をお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

令和7年4月1日
神門 正城(かんど まさき)
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
関西光量子科学研究所長

神門所長