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関西光科学研究所 | プレス発表:「彩都」の医薬基盤研究所と「けいはんな」の日本原子力研究開発機構光医療研究連携センターと「播磨科学公園都市」の兵庫県立粒子線医療センターによる共同研究

掲載日:2010年6月28日更新
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関西光科学研究所 >> プレス発表 >> 「彩都」の医薬基盤研究所と「けいはんな」の日本原子力研究開発機構光医療研究連携センターと「播磨科学公園都市」の兵庫県立粒子線医療センターによる共同研究=リサーチトライアングル・プロジェクト=がスタートしました!!「スーパーSCID(重度複合免疫不全)マウスによるレーザー駆動陽子線の臨床実証実験」

 

プレス発表

平成22年6月28日
独立行政法人医薬基盤研究所
独立行政法人 日本原子力研究開発機構光医療研究連携センター
兵庫県立粒子線医療センター

 

独立行政法人医薬基盤研究所(以下「基盤研」という)(大阪府茨木市彩都)の野村 大成プロジェクトリーダーらの研究チームと独立行政法人日本原子力研究開発機構光医療研究連携センター(以下「光医療研究連携センター」という)(京都府木津川市)の近藤 公伯プロジェクトリーダーらの研究チーム、そして兵庫県立粒子線医療センター(以下「粒子線医療センター」という)の村上 昌雄院長らの研究チームは、この度、「スーパーSCIDマウスによるレーザー駆動陽子線の臨床実証実験」の共同研究をスタートさせました。

本共同研究は、レーザー駆動陽子線を用いた粒子線がん治療法の実現に向けた臨床実証試験として、一定量のレーザー駆動陽子線をヒトがん細胞や組織に照射後、ヒト組織に対する拒絶反応をなくしたスーパーSCIDマウスに移植、あるいは、ヒトがんやヒト正常組織を移植維持(置換)しているスーパーSCIDマウスに照射し、がん組織への増殖抑制効果、ヒト正常組織への影響をヒト生体内に近い状態で観察することにより、臨床効果を確認するものです。

本件は、彩都ライフサイエンスパークの基盤研が有する疾患モデル動物の基盤的技術(スーパーSCIDマウス)をけいはんなの光医療研究連携センターが推進する「光医療産業バレー」拠点創出プロジェクトに活用し、播磨科学公園都市の粒子線医療センターの臨床試験に結びつけるための、世界初、日本発をめざしたコラボレーションであり、基盤研と光医療研究連携センター、粒子線医療センターは今後とも連携してリサーチトライアングル(開発、評価、臨床)を形成し、プロジェクトを推進してまいります。

研究概要

国立研究開発法人日本原子力研究開発機構のサイトへリンク

(1) 基盤研におけるヒト臓器・組織置換スーパーSCIDマウスを用いた前臨床試験評価システム
(2) 光医療研究連携センターにおける陽子線の発生及び陽子線照射装置の開発・試験
(3) 光医療研究連携センターにおけるレーザー駆動陽子線のヒトがん細胞への照射試験
(4) 基盤研におけるヒトがん細胞・組織のスーパーSCIDマウスでの増殖抑制効果の判定
(5) 粒子線医療センターにおけるシンクロトロン駆動各種量子線との比較ならびにレーザー駆動量子線を用いた臨床試験の実施

研究総括責任者

  • 独立行政法人医薬基盤研究所 難病・資源研究部 プロジェクトリーダー 野村 大成
  • 独立行政法人日本原子力研究開発機構光医療研究連携センター 光医療産業研究特別グループリーダー 近藤  公伯
  • 兵庫県立粒子線医療センター 院長 村上 昌雄

研究期間

平成22年4月1日~平成23年3月31日(延長の可能性もあり)

 

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