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2016年12月12日(月曜日)
第16回KPSIセミナーを開催
河野七瀬博士研究員(超高速光物性研究グループ)による、第16回KPSIセミナーを開催いたしました。講演タイトルは「光誘起キャリアによるテラヘルツ光の相対論的ドップラー反射機構の解明Mechanism of relativistic Doppler reflection of THz light from photo-induced carriers」です。参加者は22名で、同じ光物性を研究している方、レーザー開発、光学素子開発など幅広い研究分野の方々が参加し、活発な質疑が行われました。発表の主な内容は、THz(テラヘルツ)波を使ったシリコン半導体の光物性について、THz時間分解測定を用いた実験的手法による研究の成果です。THz波を使う事によってこれまでわからなかったシリコンの新たな可能性に注目した面白い研究内容です。
河野博士は、今月末には3年間のポスドク研究員期間が満了し、関西光科学研究所を退職、年明け1月からは京都大学にて研究を続けるとのとのことです。
次回、第17回は12月19日(月曜日)15時30分~、川越清以先生(九州大学理学研究院物理学部門基礎粒子系物理学 教授)と高橋徹先生(広島大学大学院先端物質科学研究科量子物質科学講座 准教授)による「宇宙創成の謎にせまる国際リニアコライダー計画」を予定しております。
河野博士の研究テーマ:(1)博士課程院生(広島大)、(2)ポスドク研究員(関西光科学研究所)、(3)京都大学では「HOxサイクルの精密解析とオキシダント・エアロゾルの新規測定法の開発」についての研究を開始する予定です