VOL.2 JT-60試験運転レポート
12月7日。今日はJT-60とよばれる、核融合実験炉の試験運転中という事なので見学をさせてもらいました。
IDカードみたいなものがなければ中に入る事ができないので、関係者のような顔をして、ちょっとした優越感のようなものに浸りながら中へ。(那珂研の皆さんはみんな入る事ができるとは思いますが)
中央のホワイトボードには、どんな条件で、どんな結果が得られたのかという事が細かく書き出して
ありました。見た事もないような単位や言葉(もっと勉強しなくちゃ)うーん、どの結果がよくてどの結果が悪いのか、残念な事にさっぱりわかりません(涙)。
でも、よく見るとそれぞれの実験結果の端っこに女の子の泣いてる絵と笑ってる絵のハンコが押してあるのを見つけました。わぁい。これなら私にも一目で結果がわかります。
でも、男性ばかりの現場に、しかも研究所の実験に使われているハンコがなぜこんなにかわいらしいんでしょう 意外です。ミスマッチというか でもとってもおちゃめで素敵だとおもいました。
そうこうしているうちに何回かの試験運転が行われ、お話しを聞く事もできました。
プラズマを良い状態で保つには、大きく分けて7つくらいの条件があるそうです。
JT-60では、それぞれの条件だけをとりあげると、今まで素晴らしい結果をだしてきたといいます。
すべての条件を総合的に満たす事ができるように、実験を行っているのだそうです。
『これはねー、いい男の条件と一緒なんだよ。顔が良くても性格が悪けりゃダメ。顔も性格もいいけど収入が不安定じゃあ嫌でしょ?すべての条件がそろってこそいい男とよぶにふさわしい。それとプラズマも一緒だよ』
なるほど。なんてわかりやすい!(実際にはもっとたくさんの事をわかりやすく教えてくださいました。ありがとうございました!)
という事は、プラズマはとってもデリケートなんですね。
そんなデリケートなプラズマをうまく扱えるように努力している研究員さんたちはもしかしたら
とってもジェントルマンなのかも と勝手な想像をして現場を後にする私でした。
試験運転中の様子
たくさんのモニターやパソコンを使って実験は行われていました。