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NanoTerasu Center

ネットワーク/Network (Fundamental Technology Group)

掲載日:2025年7月3日更新
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基盤技術グループでは、NanoTerasuのネットワーク・構内電話を運用しています。ここではNanoTerasu内のネットワーク・構内電話について紹介します。

ネットワーク

NanoTerasuでは複数の組織により運営されており、それぞれの組織が管理する情報システムがネットワークに接続しています。これらの情報システムは、実験に使用するシステムだけでなく、放射線管理や設備管理、電話も含まれます。NanoTerasuでは各情報システムを一つのテナントとしてとらえ、ネットワークの仮想化により複数のテナントが共存するマルチテナント型アーキテクチャーネットワークとして構築しています。実装技術としては、Shortest Path Bridge(SPB)プロトコルを採用しています。

物理ネットワーク

 

PhysicalNetworkNanoTerasuは24時間365日稼働する施設です。そのため、そのネットワークもそれに見合った安定性、信頼性が求められます。ネットワークトポロジーとしては、建物の形状に沿ったリングトポロジーとそのリング上の5つの拠点に置かれたコアSW(VSP8600)、基幹SW(VSP8600)×3、ディストリビューションSW(VSP7400)、これらのSWからスタートポロジーで接続されたディストリビューションSW(VSP7400)、さらにその配下となるリーフSW(5520-48T/5520-24T)となっています。今後のビームライン増設に対応するため、幹線部分は現状100Gbpsですが、将来的には400Gbpsへ拡張可能なファイバー網として構築されています。

無線ネットワーク

NanoTerasu内のどこでも無線LANが利用可能なようにアクセスポイントを配置しています。2.4/5GHz帯を利用して、以下の接続が可能です。

  • スタッフ用ネットワーク接続
  • IP電話
  • 利用者用インターネット接続(ユーザーネットワーク、eduroam)

なお、加速器トンネル内の無線ネットワークはトンネル内部に漏えい同軸ケーブルアンテナのみを敷設して、アクセスポイントはトンネル上部に設置、放射線の影響を最小限に留めています。また、建屋中庭にも屋外用アクセスポイントを設置し無線LANを提供しています。

論理ネットワーク

 

LogicalNetwork

NanoTerasuには大きく分けて6種類のネットワークセグメントがあります。各セグメントの特徴は以下の通りです。

  • 放射線監視系は施設内各所の線量計から線量データを収集
  • 一般系は施設を管理運営
  • 加速器制御系は高い独立性と可用性、応答性を重視
  • ビームライン基幹系は加速器制御系とビームライン利用系の中継
  • ビームライン利用系は実験装置の測定器やデータ処理システムを収納(ビームラインごとに分離)
  • ユーザーネットワーク/eduroamは外部利用者の端末が接続(端末間通信制限)

約70のセグメントがアクセスコントロールマトリックスにより通信を管理されています。

外部接続

OuterNetworkNanoTerasuは外部と以下の4つの接続を持っています。

  • SINET/プロバイダ経由のインターネット接続
  • SD-WAN経由のSRIS棟QSTスタッフ居室との接続
  • 高速広帯域アクセスサービス経由のアーバンネット仙台中央ビル分析室との接続
  • ナノテラス利活用ネットワーク経由の東北大学サイバーサイエンスセンターとの接続

構内電話

NanoTerasu内の電話はIP電話を使用しています。自前の交換機を持たず、クラウド上のPBXを用いてスタッフのアカウントに電話番号を割り当てています。スタッフは無線ネットワークに端末を接続してクラウド経由で音声通話を行います。

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