平成29年8月6-7日にいわき市総合保健福祉センター(福島県)にて「夏の体験学習会 NIRSサイエンスラボ」を開催しました。
宇宙や月の放射線をテーマにした研究者の話と、霧箱による放射線の観察や放射線をさえぎる実験を行うプログラムを1日2回実施しました。2日間で、小学3年~6年生までの親子と中学生、合わせて約160名にご参加いただきました。
研究者の話では、『宇宙空間はどんなところだと思う?』『月のクレータができたのはいつごろでしょう?』といった研究者からの問いかけに、少し照れながらも答えてくれ、宇宙を飛び交う放射線から宇宙飛行士を守る研究のこと、月の成り立ちと放射性物質の分布のなぞに関する研究の話に興味深く耳を傾けていました。
霧箱で放射線の飛跡が見えると驚きの声が上がり、霧箱を囲んで食い入るように見つめる子どもたちの姿が印象的でした。
アクリルや鉄、鉛などの板を使って放射線をさえぎる実験では素材の異なる板でさえぎるとどうなるかを楽しそうに予想しながら取り組んでいました。
私たちは、いわき市をはじめ多くの皆さまの声に触れて放射線を知り考えていただくための取組等に活かす機会として、今後も科学コミュニケーション活動を進めていきたいと思います。沢山の方のご参加を、どうもありがとうございました。
研究者の問いかけに答える参加者
霧箱の中に見える放射線の飛跡を観察する様子
検出器の数字を見て予想をしながら放射線をさえぎる実験をする様子
身近な物の放射線を測るコーナー
宇宙放射線検出器の展示コーナー
会場の様子