2017年12月20日(水曜日)量研 放医研の重粒子治療推進棟大会議室にて、千葉大学・東邦大学・放医研による共同シンポジウムを開催しました。シンポジウムでは、「平成27年度文部科学省科学技術人材育成補助事業 ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(連携型)」の下、3機関が行ったダイバーシティ環境推進、女性研究者の研究力向上やキャリア・アップ支援のための3年間の取組について報告しました。
研究支援要員の配置は、出産・育児や介護といったライフイベントと研究の両立に有効な支援として評価されたことなど、ダイバーシティ環境推進の様々な取組を紹介しました。また、共同研究強化支援制度や、研究スキルアップのための英文校閲支援、研究セミナーや研究者インターンシップなどの制度の下、共同研究件数の増加や、国際誌・学会での発表などに結び付いた実績を紹介しました。
山村康子 プログラム主管(JST)の講演では、同じ事業の下、他機関で行われている具体的な事例が紹介され、ダイバーシティ推進には組織内の意識改革が重要であることが述べられました。
パネルディスカッションでは、3機関が中心となり形成した、ダイバーシティCHIBA研究環境コンソーシアムに参画する、日本大学生産工学部と東京農工大学からも登壇いただき、連携による取組の効果や、今後もダイバーシティ事業を着実に進めていくための課題などについて率直な意見が交わされました。
3年後の本事業の終了時には、当初に掲げた目標を達成できるよう、また、その先もダイバーシティ環境を維持、発展させていけるよう、これからも取り組んで参ります。
山村康子 プログラム主管(JST)の講演
パネルディスカッションの模様
シンポジウム後に行われた研究発表会の様子