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日本発の重粒子線がん治療技術の海外での導入が決まりました

掲載日:2018年12月26日更新
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2018年3月29日(木曜日)には東芝エネルギーシステムズ株式会社が韓国・延世大学校医療院から、4月4日(水曜日)には株式会社日立製作所が台北栄民総医院から、それぞれ重粒子線がん治療装置を受注したことを発表しました。

QST放医研では、韓国・延世大学、台北栄民総医院(台湾)それぞれと重粒子線がん治療に関する研究分野での相互協力の推進と、その成果の普及促進を目的とした知識や技術の共有、人材交流などのため、協力取決めを締結しています。

相次いで日本企業の重粒子線がん治療装置の導入が決まったことは、協力取決めのもとにQST放医研と延世大学、台北栄民総医院それぞれが取り組んできた成果です。これにより、QST放医研が1993年に世界に先駆けて実用化した重粒子線がん治療装置が、25年の歳月を経て海外に羽ばたくこととなりました。

QSTでは、株式会社東芝、住友重機械工業株式会社、株式会社日立製作所、三菱電機株式会社と包括協定を結び、小型で高性能な次世代重粒子線がん治療装置である「量子メス」を開発するプロジェクトを進めています。QST放医研では、日本発の「量子メス」の実現と普及を目指して、複数種の粒子線を組合せた新たな照射法などの要素技術の研究開発に一層取り組んでいきます。