現在地
Home > 千葉地区共通情報 > 辻井 博彦重粒子医科学センター長、国際粒子線治療共同グループ (PTCOG) チェアマンに就任

千葉地区共通情報

辻井 博彦重粒子医科学センター長、国際粒子線治療共同グループ (PTCOG) チェアマンに就任

掲載日:2018年12月26日更新
印刷用ページを表示

概要

独立行政法人放射線医学総合研究所(米倉 義晴理事長)重粒子医科学センターの辻井博彦センター長は、米国、ヒューストン(MDアンダーソンがんセンター)で2006年10月7日~11日に開催された国際会議PTCOG(Particle Therapy Cooperative Group)45の選挙によって選出され、この程PTCOGのチェアマンに就任しました。PTCOGは、粒子線治療を推進している全世界の研究者が集合し、臨床情報をはじめとする研究情報の交換を行う、同分野では最大の国際会議として位置付けられています。今回の会議には、開催国である米国の他に、カナダ、中国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、ロシア、南アフリカ、韓国、スウェーデン、スイス、イギリスから粒子線治療に携わる医学、物理学、加速器工学、生物学の研究者等約450名が参加しました。

放射線治療の最先端を行くPTCOGを統括するチェアマンに、重粒子線がん治療の高度化を推進する放射線医学総合研究所の辻井博彦重粒子医科学センター長が選出されたことにより、同治療法の国際的な認識がさらに高まることが期待されます。

PTCOG:Particle Therapy Cooperative Groupとは

粒子線治療を行っている研究者が集まって情報交換を行うために設立された国際会議で、既に30年以上の歴史を有しています。設立当初は参加者が50人前後の比較的小さな国際会議でしたが、世界的な粒子線治療の進展に伴い、これに従事する研究者や事業者等の参加メンバーが急増し、同分野を代表する国際会議に成長しました。会議でのプログラムは、生物学、物理学、臨床医学など粒子線治療に関連する全ての分野がカバーされています。

放射線医学総合研究所は、炭素イオンを用いた重粒子線治療について、事実上、世界で最も多くの臨床データを保持しており、本年の開催では特に短期照射法についての発表が注目を浴びました。また、これまでチェアマンを務めていたDr A.Smith氏(MDアンダーソン病院)の任期満了に伴う選挙が行われ、第4代チェアマン(任期3年)に辻井博彦が選出されました。

2007年は、中国・山東省淄博(ツーポー)で、2008年は、米国・フロリダ州ジャクソンビルでの開催が決定しています。

本件の問い合わせ先

独立行政法人 放射線医学総合研究所 広報室
Tel:043-206-3026
Fax:043-206-4062
E-mail:info@nirs.go.jp