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千葉地区共通情報

平成20年度 戦略的創造研究推進事業(さきがけタイプ)に採択

掲載日:2018年12月26日更新
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高橋 英彦 主任研究員
高橋 英彦 主任研究員の画像

分子神経イメージング研究グループ脳病態研究チーム高橋 英彦 主任研究員の研究課題「情動的意思決定における脳内分子メカニズムの解明」が、このほど日本科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業(さきがけタイプ)に採択されました。

本事業は、「社会・経済の変革につながるイノベーションを生み出すシステムの一環として、戦略的に重点化した分野における基礎研究を推進し、今後の科学技術の発展や新産業の創出につながる革新的な新技術を創出すること」を目的としたものです。今回採択課題が発表された第2期募集では、既存の研究分野(光科学技術、ナノテクノロジー、生命システム、RNA機能、次世代半導体デバイス、数学)に加え、新規に光科学技術、ナノテクノロジー、脳科学、情報科学の分野での募集がありました。

この新規に設けられた脳科学分野「脳情報の解読と制御」の研究領域に、高橋 英彦 主任研究員(分子神経イメージング研究グループ脳病態研究チーム)は応募し、応募総数113件(3年型78件、5年型35件)という狭き門をくぐりぬけ、採用されました。

採用された研究課題は「情動的意思決定における脳内分子メカニズムの解明」で、その概要は「ヒトは個人の利得を最大限にしようと、合理的に振舞うとする理論では説明できない非合理な意思決定(例:利他行為、モラル判断、ギャンブル)を時に行います。これらの人間らしい意思決定には情動が関与しています。情動的意思決定に関連する脳部位をfMRIで同定し、PETで得られるドパミンなどの情報や、薬物による影響を併せて検討し、情動的意思決定の分子機構を明らかにします。この手法を応用し、情操教育や精神疾患の診断に役立てます。」というのものです。