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IAEA協働センター放医研で臨床PET/CT分子イメージングトレーニングコースを開催

掲載日:2018年12月26日更新
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IAEA協働センター放医研で臨床PET/CT分子イメージングトレーニングコースを開催-IAEA加盟国アジア地域6カ国の研究者の技術向上を支援-

2012年4月13日14時
独立行政法人 放射線医学総合研究所

概要

 がんの診断や脳機能診断の強力なツールとなる陽電子断層撮像法(以下、PET)※1は、その有用性から急速に普及しつつあり、アジア地域でも最新鋭臨床分子イメージング※2機器導入の推進あるいは計画がなされている状況となっています。このような中で専門家の育成は重要な課題となっています。
 独立行政法人放射線医学総合研究所(以下、放医研)の分子イメージング研究センターは、IAEA協働センター(以下、IAEA-CC)※3の活動の一つとして4月17日から8日間の日程で、アジア・太平洋地域の若手研究・技術者10名を対象とした臨床PET/CT分子イメージングトレーニングコースを開催します(詳細は参考資料をご参照ください。)。
 今回開催するトレーニングコースはIAEA-CCの活動として、アジア地域における優れた専門家の育成や、先進諸国では一般に行われるようになっているPET/CTを用いた診断技術を提供するために開催されるものです。本トレーニングコースの講師は、当センターで活躍中の研究者・技術者および国際原子力機関(以下、IAEA)の推薦を受けた核医学の専門家3名が務めます。また、受講者は、IAEAにより推薦された参加各国における今後の最新医療技術の先導者となるべき人材です。今回の短期教育コースから今後は長期のトレーニングコースへと発展させ熟練指導者の育成やさらなる技術提供・支援へとつなげていくことを計画しています。
 放医研は、設立当初から放射線を積極的に利用する医学応用の研究を推進し、放射線医学における画像診断学研究の黎明期から装置や医薬品の研究開発に成果を挙げてきました。2005年に発足した分子イメージング研究センターは、現在もPET等における我が国の中核機関として多くの成果を挙げております。また現在、放医研は、IAEAによりIAEA-CCに指定されています。今後も今回のコースの開催のような活動に取組み、その必要性に答えていく所存です。

 このトレーニングコースの開講式(4月17日午前)及び閉講式(26日午後)については撮影・録音が可能です。撮影取材をご希望される方は、以下の「取材を希望される皆様へのお願い」をお読みの上、開講式については4月16日12時までに、また閉講式については24日16時までにFaxでご登録ください。詳細について折り返しご連絡します。また本件に関するお問い合わせもFaxでお願いします。

用語解説

※1 陽電子断層撮像法(positron emission tomography:PET)

 レントゲン、CTやMRIと同じ画像診断法の一種で、がんの診断などに用いられる。陽電子を放出する核種で標識した薬剤を注射し、体内から出てくる信号を体の外で捉え、コンピュータ処理によって画像化する技術。

※2 分子イメージング

 生体内で起こるさまざまな生命現象を外部から分子レベルで捉えて画像化することであり、生命の統合的理解を深める新しいライフサイエンス研究分野。体の中の現象を、分子レベルで、しかも対象が生きたままの状態で調べることができる。がん細胞のふるまいや、アルツハイマー病や統合失調症、うつ病といった脳の病気、あるいは、こころの病を解明し、治療法を確立するための手段として期待されている。放射線医学総合研究所分子イメージング研究センターは、文部科学省委託事業分子イメージング研究戦略推進プログラムのPET疾患診断研究拠点として他機関と共同して研究活動を行っている。

※3 IAEA協働センター(IAEA Collaborating Centre:IAEA-CC)

 IAEAの事務局次長が指定し、原子力関連技術の研究、開発及び訓練を通じてIAEAが計画を遂行することを支援する施設と定義されている。放医研は、2006年から「低線量放射線の生物影響」の分野で、2009年12月に「低線量放射線の生物影響」、「重粒子がん治療」、「分子イメージング」の3研究分野で、IAEA-CCの指定を受けた。

プレスリリースのお問い合わせ

ご意見やご質問は下記の連絡先までお問い合わせください。

独立行政法人 放射線医学総合研究所 企画部 広報課
Tel:043-206-3026
Fax:043-206-4062

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