2012年12月18日10時
独立行政法人 放射線医学総合研究所
概要
東京電力(株)福島第一原子力発電所事故(以下、福島原発事故)を契機に、放射線影響に関する不安が全国的に高まっています。しかしながら、低いレベルの放射線による健康影響についてはいまだわかっていない部分もあり、多くの方の不安を払拭するには至っていないのが実情です。そこで、国内外の経験と知恵を結集して、より正確に低線量放射線のリスクを評価するための研究を推進する必要があります。
国際原子力機関(以下、IAEA)協働センター(IAEA Collaborating Centre、以下、IAEA-CC)である独立行政法人放射線医学総合研究所(以下、放医研)は、IAEAと共催で、12月21日(9時15分から18時まで)に放医研推進棟大会議室で低線量放射線影響研究に関する国際シンポジウムを開催します。
IAEA協働センターとは、IAEAの事務局次長が指定し、IAEAが計画を遂行することを支援する施設と定義されています。放医研は、2006年から「低線量放射線の生物影響」の分野で、また2009年12月には「低線量放射線の生物影響」、「重粒子がん治療」、「分子イメージング」の3研究分野で、約3年間の期限でIAEA-CCの指定を受けています。
本シンポジウムでは、福島原発事故を踏まえての今後の科学的な取り組みについてグローバルな視点で検討することを目的としています。また当該分野の研究推進に向けた国際機関や国際的ネットワークの取り組みなども紹介します。
シンポジウムの演者は、国内外の著名な研究者と所内の専門家が務めます。またアジア地域からは、IAEAにより選抜された被ばく線量推定分野の先導者と若手研究リーダーが参加します。
なお、シンポジウムは、主に放射線影響/防護分野の研究者を対象としており、一般の方にもご参加いただけますが、講演等は全て英語で行われます。
リンク
NIRS International Symposium in collaboration with IAEA Tackle the Challenges: Low Dose Radiation Effect on Human Body
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