量研放医研は、いわき市との連携協力の合意に基づき、福島再生支援本部いわき出張所を開設しており、調査・研究の重要な拠点として活用すると共に、講演会や体験学習の場を定期的に設けて、市民へ情報発信することに努めてきました。
1月27日(日曜日)には、いわき市総合保健福祉センターにおいて、第4回目となる一般向けの講演会を開催致しました。量研放医研における事業内容をご紹介した後に、いわき市保健所から要望がありました「リスクと規制」、「身近な食品」に関する話題について、放医研の二人の専門家が講演を行いました。
タイトル | 講演者 |
---|---|
開会挨拶 | いわき市保健所長 新家 利一 |
量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所の紹介 |
量研放医研 福島再生支援本部長 山田 裕 |
考えてみよう ~科学技術のリスクと規制~ |
量研放医研 放射線防護情報統合センター長 神田 玲子 |
ちょっと不安? ~食べようか悩んだときに~ |
量研放医研 福島再生支援本部 環境移行パラメータ研究チームリーダー 田上 恵子 |
会場には80名ほどが来場され、積極的なご質問やコメントをいただきました。講演内容への関心が高かったことは、アンケートにも反映されていました。「事故以来、初めて食品についての話を聞いた。子どもたちに食べさせて良いのか、地場産の作物は大丈夫なのか心配でならなかったが、安心できる話を聞けて本当に良かった。」、「きちんと数値で出してくれたので良かった」、「安心、安全の判断は個々にゆだねられていて、繊細だし難しい問題だと思った」など、参加者からの貴重なご意見を伺うことが出来ました。今回初めて、聴覚障害者への対応も行い、広く市民の方々にご参加いただく機会となりました。
来年度も同様の講演会を計画しており、既にいわき市と協議を始めています。このような企画を通じて、今後も市民の皆様のニーズを汲み取りながら、量研放医研の福島再生支援活動へのご理解が得られるように取り組んで行きたいと考えています。