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利用管理課

放射化評価計算コード(IRAC)の利用方法

掲載日:2022年2月10日更新
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利用管理課 放射化評価計算コード(IRAC)の利用方法

1.IRACコードシステムの概要及び機能

 高エネルギー加速器施設では、生成する放射性同位元素による放射線被曝及び放射性廃棄物の低減化のため、加速イオン及び二次中性子により加速器構成機器や試料中に生成する放射能を評価することが重要である。イオン照射研究施設の安全な運営のため、加速器施設の放射線場で生成する核種、放射能を計算するコードシステムIRACを開発、整備しました。(参考文献:JAERI-Data/Code 97-019 (1997))IRACコードシステムは、平成3年度に使用開始してから改良を重ね、IRACMコードシステムとして開発を完了し、TIARAで実験を行う利用者に供しています。
IRACMコードシステムの概要及び機能は以下のとおりです。

  1. コードシステムは、イオン及び中性子による放射化量計算コードIRACM、核反応のしきいエネルギー計算コードTHRESM、ターゲット内のエネルギー吸収及び阻止能・飛程の計算コードELOSSM、及びこれらのコードで用いられるデータライブラリ及びライブラリ編集コードから構成されています。
  2. IRACMは、入射粒子としてイオンと中性子を考慮し、任意の1次元多重層体系中の核反応による核種の生成・消滅と崩壊計算が可能な計算プログラムです。 150 MeV 以下の軽イオン(陽子・重陽子・α)と中性子、500 MeV以下の重イオン(C-12 、N-14 、O-16 、Ne-20 、Ar-40)を入射粒子とした水素(H-1)からビスマス(Bi-209)までの57元素、136ターゲット核種の核反応断面積ライブラリ、2,700核種の崩壊・ガンマ線データライブラリが用意されています。用意されている核反応断面積の範囲で生成放射能の計算が可能です。
  3. THRESMコードは、入射粒子とターゲット核種との組み合わせにおいて、各種放出粒子(n,p,d,He-3,He-4)に対するしきいエネルギーを計算します。
  4. ELOSSMコードは、イオンによるターゲット中のエネルギー吸収、阻止能・飛程を計算します。

2.計算コードの利用手続き

2.1簡易計算コードの利用方法
 IRACMコードシステムは、量研のサーバーを使用しています。このサーバーは、インターネットに接続されておりますので、実験者の研究所及び大学等からWeb上でコードを使用することができます。
イオン照射研究施設実験計画書作成に際して、放射化量の事前評価を行うために、本コードシステムを利用希望する場合、利用管理課に利用申込みを行ってください。

2.2計算コード(オリジナル)の利用方法
 量研のプログラム・データベース成果物一覧において、IRACMコードの入手方法が記載されておりますので、詳細は当該ホームページをご覧ください。