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量研について

寄附のご報告と成果(平成30年度)

掲載日:2019年7月11日更新
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寄附のご報告

 量研(QST)では、皆様よりご寄附いただいた寄附金等を「QST未来基金」の取り組みにより、管理、運用しております。

 平成30年度は40件、合わせて10,035,618円のご寄附をいただき、28件の研究開発事業等に活用させていただきました。

 皆様のお気持ちに、あらためて御礼申し上げます。

 平成31年4月以降にご寄附いただいた寄附金等につきましても、ご寄附の趣旨を十分尊重し、量研の研究開発に役立てるための準備を進めております。
 引き続き、量研の活動にご理解、ご協力、ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

基金による活動の成果

平成30年度にQST未来基金で実施した活動のうち、3件についてその概要をご紹介いたします。

  1. きっづ光科学館ふぉとんの展示装置(「レーザーで読む・書く」)の修理
  2. 粒子線治療に係る国際集会(ISIT2018)の開催支援事業
  3. JT-60SA計画の推進

1.きっづ光科学館ふぉとんの展示装置(「レーザーで読む・書く」)の修理

実施部署

経営企画部広報課​

概要

 きっづ光科学館ふぉとんの展示装置「レーザーで読む・書く」では、解説映像の表示不全や、指の挟み込み防止措置として回転テーブルの固定などが必要とされていました。それらの修理費用の一部に寄附金を充当し、平成30年度中には修理を終えることができました。
 ふぉとん館の運営に対する皆様からのご寄附は、今後もこうした展示装置の修理、充実等への用途も含めて活用させていただきたいと考えております。

担当者からのお礼の言葉

 科学館展示装置の修理へのご支援、ありがとうございました。今回のご支援により展示法の刷新を行うことができ、かつ安全性も向上させることができました。来館者の方々からもご好評を頂いております。
 今後も、「光の不思議」「光の利用」などを題材に、小さなお子様から大人の方々まで、“科学の楽しさ”をお伝えして参りたいと考えております。引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。


修理した展示装置
実際に修理された展示装置

2.粒子線治療に係る国際集会(ISIT2018)の開催支援事業

実施部署

放射線医学総合研究所臨床研究クラスタ

概要

 平成30年11月10日、11日に佐賀県で開催された粒子線治療に係る国際シンポジウム集会(ISIT2018)において、重粒子線施設の建設や、重粒子線治療の導入を検討している世界の国々から医師や教授陣を招へいしました。
 ISIT2018はQSTが九州国際重粒子線がん治療センターとともに、テキサス大学サウスウェスタン医療センター(UTSW)と協力してホストを務め、日本の技術を用いた重粒子線治療装置の建設を決定した韓国や台湾を含む15か国から196名が参加し、活発な質疑、意見交換が行われました。今後もこうした活動を通じて、QSTが国内外の重粒子線治療の普及と発展をリードして参ります。

担当者からのお礼の言葉

 このたびのご寄附に心より感謝を申し上げます。QSTは我が国における重粒子線治療の中核機関として、1994年から重粒子線治療の臨床研究に取り組んでおり、本国際シンポジウムでは、世界初の重粒子線治療に係る国際共同臨床試験である CIPHER計画(局所進行膵癌に対する強度変調放射線治療(IMRT)と重粒子線治療の多施設共同比較試験)の取組の紹介などが行われました。
 今般のご寄附により、各国の専門家に重粒子線治療の優れた点を改めてご理解いただく機会を持てたことは、重粒子線治療の国際展開にとって大変大きな足掛かりになったことと思います。今後も、我が国発の技術を世界に普及展開する活動を加速していく所存でございますので、引き続きご支援のほどよろしくお願い致します。

Isitの集合写真 シンポジウムの様子
ISITの集合写真(左)、シンポジウムの様子(右)

3.JT-60SA計画の推進

実施部署

 核融合エネルギー研究開発部門研究企画室

概要

 日本と欧州が共同で那珂核融合研究所にて進めるJT-60SA計画は、ITER(国際熱核融合実験炉)計画を支援するための研究及び原型炉(核融合エネルギーによる発電を実現するための装置)を早期に実現するための研究を行うことを目的としています。本事業では、このJT-60SA計画推進の一環として、装置本体の組立てに必要な知見・見聞を得るための活動にご寄附を活用しました。特に、将来の核融合研究開発を支えていく若手研究員・技術員に積極的に国内外の学会に参加してもらい、JT-60SAやITERの建設に必要不可欠な、国際的な協力体制を築くための素地を形成することができました。

 JT-60SAは令和2年(2020年)に完成し、運転を開始する予定です。建設計画等に関して、詳しくはこちらをご覧ください。

担当者からのお礼の言葉

 JT-60SA計画の推進へのご支援、ありがとうございました。ご寄付により、現在行っている装置本体組立てに必要な知見・見分が得られ、JT-60SA計画を更に推進することができました。加えて、将来の核融合研究を支える若手研究員・技術員の積極的な学会参加も可能になりました。これらはご寄付の賜物であり感謝申し上げます。今後とも引き続きご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

国際学会の様子 国内外の学会に参加した若手研究員・技術員 国内外の学会に参加した若手研究員・技術員

国際学会参加の様子(左)、国内外の学会に参加した若手研究員・技術員が学会賞を受賞(中央・右)


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