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LCSガンマ線研究グループ

LCSガンマ線は、高エネルギー電子とレーザーの衝突散乱(レーザーコンプトン散乱、Laser Compton Scattering)により発生するエネルギー可変かつ単色のガンマ線ビームです。

われわれは、電子加速器とレーザーの先端技術の融合による高輝度ガンマ線の発生と利用を研究しています。

LCS-gamma

LCSガンマ線は、単色性、エネルギー可変性、偏光性や指向性において極めて優れた性質をもつ次世代のガンマ線光源です。大強度で、高い単色度のガンマ線を発生させるためには、電子ビームやレーザー光を小さく絞る技術や短パルス化の技術が必要になります。このような先端的な電子加速器とレーザーの研究を進めています。

また、LCSガンマ線を利用した基礎研究(原子核構造、宇宙における元素合成など)、応用研究(核物質の非破壊検知と測定)についても研究を行っています。

さらに詳しく知る

新着情報

  • 2024年1月26日:羽島良一GLと京都大学グループの研究成果が論文出版されました。自由電子レーザー共振器において、電子バンチのコヒーレント放射を用いて光の位相を安定化する提案です(オープンアクセス)。https://doi.org/10.1088/1742-6596/2687/3/032013
  • 2024年1月2日:静間俊行上席研究員の論文が出版されました。兵庫県立大のNewSUBARU放射光にて、レーザーコンプトン散乱(LCS)ガンマ線を使って、ニッケル58原子核の励起状態を調べたものです。https://doi.org/10.1103/PhysRevC.109.014302
  • 2023年12月26日:早川岳人上席研究員、日本大学の丸山智幸教授らの研究成果が論文出版となりました。シンクロトロン運動する電子からの光子渦の生成を相対論的量子力学の枠組みで定式化したものです。(オープンアクセス)https://doi.org/10.1103/PhysRevResearch.5.043289
  • 2023年11月19日:羽島良一GLと京都大学の全炳俊准教授らの成果が論文出版されました。 超放射領域で動作する自由電子レーザーで生成した光パルスをゲルマニウムロッドで非線形圧縮したものです(オープンアクセス)。https://doi.org/10.1364/OE.503090
  • 2023年11月26日:早川上席研究員らの研究成果が論文出版されました。ガンマ線測定による放射性核種の分析において、単純なアルゴリズムでスペクトル解析が可能であることを、液体シンチレーション検出器を例として示したものです。https://doi.org/10.1080/00223131.2023.2282552
  • 2023年11月3日:早川岳人上席研究員らの研究成果が論文出版されました。宇宙核時計ルテシウム176の半減期問題を解決したものです(オープンアクセスです)。https://doi.org/10.1038/s42005-023-01406-7
  • 2023年11月3日:プレスリリースを行いました。 「宇宙核時計ルテシウム176の半減期問題を解決 ―太陽系形成や惑星形成の年代計測に利用可能―」詳細はリンク先を参照ください。https://www.qst.go.jp/site/press/20231103.html
  • 2023年9月22日:当グループと京都大学の大垣英明教授らの共同研究の成果が論文出版。 レーザーコンプトン散乱ガンマ線にて、広帯域のエネルギースペクトルを実現する flat-LCS の提案と実証(オープンアクセス)。https://doi.org/10.1103/PhysRevAccelBeams.26.093402
  • 2023年8月25日:早川岳人上席研究員、大阪大学の余語覚文教授らによる研究成果、レーザー駆動中性子の応用に関する論文が出版されました(オープンアクセス)。https://doi.org/10.1140/epja/s10050-023-01083-8
  • 2023年8月9日:川瀬啓悟主幹研究員らの論文が出版されました。GaAsの半導体スイッチング技術を用いて、自由電子レーザー共振器で生成したTHzパルス列からの単一パルスを取り出したものです。https://doi.org/10.1016/j.nima.2023.168618
  • 2023年4月13日:羽島良一GL、京都大学の全炳俊さんらの研究成果が論文出版されました。 共振器型自由電子レーザーで生成された超放射光パルスの時間波形を実験とシミュレーションで詳細に調べたものです(オープンアクセス)。https://doi.org/10.1038/s41598-023-33550-z
  • 2023年4月1日:関西光量子科学研究所 光量子ビーム科学研究部の所属となりました。

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