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プロジェクト「マイクロビーム生物研究」

本ページの情報は2023年3月時点のものとなります。
本プロジェクトで得られた成果を基盤として、量子バイオ技術応用プロジェクト が2023年4月に発足しました。

プロジェクトの概要

プロジェクト「マイクロビーム生物研究」では、高崎量子応用研究所が保有する先進的量子ビーム施設を活用して、重イオンマイクロビーム生物局部照射技術を用いた放射線照射効果や生体機能解析の研究を行っています。

研究のねらい

量子ビームを用いた細胞局部照射効果研究と計算科学を駆使したシステムズ放射線生物学研究を通じて、量子ビーム・バイオサイエンス&テクノロジーを実践し、先進的量子ビームの利用技術の高度化を行うとともに、量子ビームテクノロジーの普及と応用領域の拡大を目指した研究開発を進める。放射線利用の普及によって社会に貢献するため、食品照射の実用化に役立つ研究開発を進める。

研究内容

1. マイクロビーム生物試料局部照射技術の開発

国内唯一であり世界最高エネルギーの重イオンマイクロビーム装置を用いて、培養細胞からモデル生物の個体まで幅広い生物試料への局部照射技術を開発しています

Heavy-ion Microbeam

​重イオンマイクロビーム生物局部照射技術

2. マイクロビームを用いた細胞や線虫の機能に対する放射線影響の解析

ヒトの培養細胞や、ヒトと共通の運動機能や高次神経機能を有しながらも、構造がシンプルで神経網構造やゲノム情報が公開されている線虫(C.elegans)というモデル生物を用いて、放射線が生体の運動や行動に及ぼす影響を解明する研究を進めています。

Worm Sheet

線虫用PDMSマイクロチップ(Worm Sheet)

3. ESRを用いた照射誘導有機ラジカルの研究と食品照射に関する情報提供

食品照射に関する研究成果などの文献情報を収集し、データベースとして公開するとともに、食品照射に関する誤解を解き、その有用性や安全性に関する科学的な認識を市民と共有するためのリスクコミュニケーション活動を行っています。また、ESRを用いた照射誘導有機ラジカルの研究を進めています。

連絡先

〒370-1292 群馬県高崎市綿貫町1233
国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構
量子ビーム科学部門 高崎量子応用研究所
放射線生物応用研究部
プロジェクト「マイクロビーム生物研究」

リーダー 舟山知夫

Tel:027-346-9544
Fax:027-346-9353

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