現在地
Home > 那珂フュージョン科学技術研究所 > カナちゃんの那珂研レポート第68回 王者に迫る 3ページ目

那珂フュージョン科学技術研究所

カナちゃんの那珂研レポート第68回 王者に迫る 3ページ目

掲載日:2025年6月30日更新
印刷用ページを表示

王者にインタビュー2

お仕事のこと、もっと聞かせてください

 

言葉を選んで回答する松永さん
「お仕事で大変だな、と思うことについて教えてください。
引き続き、カナにもわかるようにお願いします!
「はははは、了解! なるべく簡単にお話するね。」

大変だなと思うことか・・・。
ITERは初めて作る装置で色々な技術が必要なのだけど、
決められた時間・予算通りにできるか、
課題だらけの中、それらをどうやって確実にこなしていくか。
理想を現実に則していくこと。そのあたりかな。」

難しくて大変なことだということだけはカナにもわかりました・・・。

 

 

今後の抱負はありますか?」
「ITERプロジェクト部に異動してまだ半年しか経っていないので色々勉強中だけど、
思うところをお話するね。」

ITERプロジェクトに関しては、
JT-60SAでの経験を生かして組立等のアドバイスをして行けたら、と思っています。
また、各グループで抱えている課題を引き出して、相談して、
事が重大になる前に解決することができるようになれたらと思っています。
そしてITERが完成するまでサポートをしていきたい。
ITERの完成をいろいろな国の人たちと喜び、分かち合いたいなと思います。」

未来のビジョンを話してくださる松永さん

もっと先のことまで考えるなら・・・
JT-60SA、ITER、原型炉まで、一気通貫で関わることが出来たらありがたいなと思っています。
専攻のプラズマ物理からマネジメントなどの幅広な知識・経験をこれからも貪欲に吸収していって、
『この人がいたらなんとかできるんじゃないか』
と思っていただけるような存在になれたらと思っています。」

「また、これからの若い人たちのことも考えなくてはいけないと思っています。
夢を持ってフュージョンエネルギーの研究をやりたいと思ってくれる人をもっともっと増やしたいなと思います。
今から関わり始めれば、
フュージョンエネルギーで発電した電気を使うところまで到達できるんじゃないかな。
そういう若い人たちに自分が今まで得たものを伝えてゆく
夢を託すこともやっていかなければと考えています。」

次世代のことも考える松永さん

 

ITER機構で働いてみたい日本の皆さんへのメッセージをどうぞ!」

「ITER計画は規模の大きい国際的なプロジェクトです。
そこで得られる経験は貴重なものになると思います。
志の高い方に是非参加してもらいたいな、と思います。
色々な種類の公募が出ていますので、
情報をしっかり見て、自分にマッチするものに応募してください。」

「ITER機構がある南フランスは治安が良く、食事がおいしいです。
物価は昨今の事情で高いことは否めませんが。
観光地も多くあり、休日に色々楽しめそうです。
私もこれから気になるところに行ってみたいと考えています!」

 

 

「お仕事の事を沢山お話してくださってありがとうございました!
ではここからが本番でーす。
引き続き質問に答えてくださいね!」
「え、まだ質問があるの?」
「ありますよ! 運のいい人の秘密をカナは知りたいんです。
「わかったよ、カナちゃん。何でも聞いてって最初に言ったものね。」

了解、答えるよとポーズをとる松永さん

 

ついに松永さんの秘密に迫る! 次のページへ